森友学園の土地不正取引疑惑もさることながら、塚本幼稚園でのトンデモ教育にはあきれるばかりです。

たとえば、園児に運動会の選手宣誓で、「安倍首相ガンバレ、安倍首相ガンバレ、安保法制国会通過良かったです」などと言わせていました。

 
これは特定の政党を支持する政治教育を禁じた教育基本法違反であると批判されていますが、問題はそれだけではありません、幼稚園児に安保法制のことがわかるはずがなく、幼児の発達を無視した教育を行っていることも問題です。
「価値観の押しつけ」という批判もありますが、子どもはその価値観すら理解できないわけです。
意味のわからないことを言わされる子どもがかわいそうです。
 
幼稚園児に論語素読をさせるのも同じです。文語を読んでも意味がわかりませんし、かりに意味を説明したところで、人生経験がないのでわかりません。
 
教育勅語の暗唱もそうです。いろいろなことを学ばねばならないたいせつな時期に、無意味なことを覚えさせられ、繰り返し言わされるのは時間のむだです(軍国時代にも幼稚園では暗唱させていなかったはずで、塚本幼稚園のやり方は軍国時代を越えています)
 
すべては籠池泰典理事長らの自己満足です。
 
 
ただ、教育勅語暗唱については、意味がわからないまま暗唱させるというのは、本来のやり方ではあります。
軍隊では、命令されたらなにも考えずに従わなければなりません。意味のわからない言葉を唱和せよという命令に小さいころから従っていれば、軍隊に入ったときに役立ちます。
つまり、森友学園で行われているのは、なにも考えずに命令に従わせる教育です。
 
今は、みずから考える人間をつくる教育をしなければなりません。
そのために教育勅語は利用価値があります。小学校ではむずかしいかもしれませんが、中学高校で教育勅語の意味と背景を教えて、みんなで議論すればいいのです。天皇制、国家主義、戦争、儒教道徳、教育など、いくらでも考えることがあります。
 
森友学園問題は、土地取引の不正疑惑と、安倍首相の関与のほうに追及の矛先が向かいがちですが、教育問題として追及すると得るものが多い気がします。