最近の芸能界で活躍が目立つのはマツコ・デラックスさんでしょう。あれだけ毒のあることをいって受け入れられているのはたいしたものです。
ところで、私はマツコさんを見ると、故・ナンシー関さんを思い出します。ナンシー関さんもマツコさん並みの体型で、いつも同じようにゆったりした服を着ていました。ナンシー関さんは消しゴム版画家で、コラムニストですが、有名人を批評するその文章にはかなりの毒があって、それもマツコさんに似ています。
 
私は、ナンシー関さんはこんなことばかり書いていると、相当な反論や反撃を受けるのではないかと心配しましたが、実際のところはそれほどのこともなかったようです。
なぜナンシー関さんはそれほど反論や反撃にあわなかったのかというと、やはりあの体型に理由があると思います。あそこまで太っていると、なにか人間離れした感じがしてきます。たいていの人は、人間離れした存在に対してまともに反論する気にならないのではないでしょうか。
 
それから、毒舌といえば、おすぎとピーコさんのことが思い出されます。おすぎとピーコさんもまたつねに毒舌を吐き続けて、たいした反撃を受けることもなく芸能界を渡ってきました。なぜそれが可能だったのかというと、やはり2人がオカマだったからでしょう。オカマという性の境界を越えた存在に、多くの人はどう対応したらいいのか困惑したのではないでしょうか。
 
マツコ・デラックスさんは女装家で、やはり性の境界を越えた存在です。
つまりマツコさんは、人間離れした体型と、性の越境者というふたつの強力な防御装置を持っているので、毒舌をまき散らすことが可能となっているのです。
 
私は決して毒舌家ではありませんが、世の中の常識に真っ向から逆らうことをこのブログで書き続けていますので、そのうち反撃を受けるかもしれません。
まともな反論ならいくらでも対応できますが、世の中なにがあるかわかりません。
マツコさんをうらやましく思う毎日です。
かといって、今から太って、女装するという気ももちろんありませんが。