尖閣諸島沖で中国漁船が巡視船に衝突した事件で、7月21日、那覇検察審議会の議決があり、中国人船長は強制起訴されることになりました。これに関連して朝日新聞が最近の中国人船長の様子を報告していますが、ちょっとかわいそうです。
 
「朝日新聞」7月22日朝刊より
「船長はいま、地元政府や公安当局の厳しい管理のもとで生活している模様だ。中国政府も神経をとがらせているようで、自由な発言や移動が制限されている」
「船長の母親(62)21日、朝日新聞の取材に対し『息子はほぼ毎日、家にいる。政府関係者が毎日のように見回りに来る』と語った」
「船長は(中略)政府が本音では外出を望んでいないと感じているようで、『私が再び海に出て面倒なことを起こすのを恐れているようだ』と話した」
 
中国政府は日本に配慮しているようですが、愛国者である船長を迫害するのは筋が通りません。
船長が愛国者であることに異論のある人はいないでしょう。中国政府は尖閣諸島は中国に帰属するという立場ですから、船長がそれを信じているのは当然です。それ以外の情報はないのですから。そして、日本の巡視船の停船命令を拒否し、自分の船よりはるかに大きい巡視船に衝突し、日本当局の取り調べに対しても屈しなかった態度はまさに愛国者の鑑です。
日本の愛国者は船長のことをどう考えているのでしょうか。おそらく内心では、敵ながらあっぱれと思っているに違いありません(別に敵ではありませんが)。中国政府によってつらい立場に立たされているとなれば、日本の愛国者からなんらかの支援やエールを送るなどの行為があってもいいのではないでしょうか。
愛国者は国旗への礼儀をたいせつにします。もちろん外国旗に対しても同じです。しかし、外国旗に対して礼儀を尽くすよりも、外国人に礼儀を尽くすことのほうが大切です。当たり前のことですが。
 
もしかして日本の愛国者は自国さえよければ外国はどうでもいいと考えているのでしょうか。もしそうなら、外国からの尊敬を得ることはできません。
現在、愛国者同士の国際交流を行っているのは一水会ぐらいしかありません。それもヨーロッパが中心で、近くの国との交流はほとんど行われていないようです。
 
尖閣諸島の帰属については立場を異にしても、日中の愛国者が互いに尊敬し合い、親交を深める――そうした光景を見たいものです。