野田新内閣は、各紙各局の世論調査によると意外な高支持率を得ています。どうして支持されるのでしょう。
まず、輿石東幹事長ですが、この人は親小沢である上に、ルックスが悪くて、とても好感を持たれるとは思えません。閣僚人事にも、目玉といえるような人がいません。それどころか、一川保夫防衛相は「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」と発言して、ミソをつけてしまいました。
素人の大臣に政治主導のできるわけがありません。野田首相は政治主導を諦めてしまったのでしょうか。
その分野の素人が大臣になるというのは、自民党政権時代では当たり前でした。これはいわゆる「派閥均衡順送り」の人事だからです。野田内閣でも「派閥均衡順送り」の人事が行われたということでしょう(一川防衛相は小沢グループで、衆院3期、参院1期)
野田首相は経団連とも関係を修復しました。
つまり、政官財のトライアングルが形成されたのです。
これは自民党時代と同じです。
また、野田首相は顔が大きく、頬が垂れています。今はどじょうにたとえられていますが、私はこの手の顔をブルドッグ顔と呼んでいました。これは自民党の大物議員の典型的な顔です。
つまり野田内閣は、自民党政権時代の内閣とまったく同じイメージなのです。
 
これが野田内閣の支持率が高い理由でしょう。つまり日本国民は昔からこういう内閣が好きだったのです。改革はできそうもありませんが、安定感はあります。自民党はその好みに合わせて長期政権を維持してきたわけです。
 
一方、自民党の谷垣総裁、石原幹事長、小池総務会長は自民党的なイメージがまったくない人たちです。むしろかつての民主党のイメージだといってもいいでしょう。
 
折り紙に「帆掛け舟」や「だまし舟」といわれるものがあります。子ども時代に遊んだ人も多いはずです。人に舟の帆の部分を持たせて目をつむってもらい、一瞬の操作で、目を開けると舳先を持っていることになっているというものです。
私たちは自民党から民主党への政権交代を実現させ、今も民主党政権のつもりでいますが、実は「だまし舟」のようにもうすでに自民党政権に変わっているのです。