野田首相の後見人は細川護煕元首相だといわれます。細川元首相は4日のテレビ朝日の番組で、みずからの立ち会いのもとで小沢一郎氏と野田氏の極秘会談を実現させたことを明かしました。細川元首相は日本新党時代から野田氏を秘蔵っ子としてかわいがっていたそうです。
政局のど真ん中に細川元首相の名前が出てきたことも意外でしたが、野田首相が日本新党で初当選したということにも改めて気づきました。考えてみれば日本新党が出現したことで自民党の長期政権を一度は崩したわけで、細川元首相と日本新党の存在はあなどれません。
そう思って、日本新党が1993年、初めての衆院選で当選させた35人の名前を見てみると、多士済々です。主な人の名前を列記してみます(ウィキペディア「日本新党」の項目より)
 
細川護煕
野田佳彦
前原誠司
海江田万里
枝野幸男
樽床伸二
小沢鋭仁
藤村修
小池百合子
石井紘基
河村たかし
中田宏
 
今回の民主党代表選のキーマンが何人もいます。今の政局の中心にいるのは日本新党初当選組といっても過言ではなさそうです。とすると、細川元首相が出てきてもなんの不思議もありません。
 
日本新党がこれほど人材を輩出したということは、逆にいえばほかの政党はろくな人材を出していないということです。今の自民党、民主党の立てる候補者は、議員の二世、三世、官僚出身、労組出身、タレントがほとんどです。これでは秋元康氏の口ぐせである「予定調和」の世界にしかなりません。
 
経済の世界が進歩するにはベンチャー企業が輩出しなければならないように、政治の世界が進歩するにはベンチャー政党が輩出しなければなりません。
「政界再編」という言葉がよく使われますが、これは同じ人間の組み合わせを変えるだけですから、たいした意味はありません。やはり新しい発想を持った有能な人間がどんどん政治の世界に入ってこないと、政治の世界はよくなりません。
 
ベンチャー政党が出るには、今の小選挙区制ではむりです。昔のような中選挙区制に戻したほうがいいでしょう。私は中選挙区制は日本的ないい制度だと思っています。
また、公職選挙法を改正して、選挙運動を大幅に自由化する必要があります。今は選挙活動が極端に制限されていて、そのため現職が有利になって新人が出にくくなっています。
このようにすると、小党分立になって政権が不安定化するという定説がありました。しかし、二大政党制で政権交代が起こると、経験のない者ばかりで政権を担うという大きなマイナスのあることがわかったと思います。多党制で連立の組み替えをすることで少しずつ進歩していくほうがいいでしょう。
 
とりあえず今、日本新党初当選組に期待したいと思います。