4月26日、政治資金規正法違反で強制起訴されていた小沢一郎氏に無罪判決が下りました。この裁判のためにどれだけのエネルギーと時間が費やされたかと思うと、むなしい気持ちになります。
この裁判で見えてきたのは、検察の横暴と腐敗でしょう。強引な捜査だけでなく、嘘の捜査報告書をでっちあげていたことまで発覚しました。厚生労働省の村木厚子局長が起訴された事件でも、フロッピーディスク改ざんなどさまざまな不祥事が発覚しています。
「鯛は頭から腐る」という言葉がありますが、社会や組織は上層部ほど腐敗堕落しているものです。検察や裁判所は社会のもっとも上層に位置していますから、いちばん腐敗堕落しているということになります。
 
たとえば、同じ4月26日の「朝日新聞」朝刊は、裁判所と検察に関する記事が1面トップでした。もちろんこれは小沢裁判の判決の日を意識してトップ記事にしたものでしょう。
 
検事・判事の人事交流廃止 刑事裁判の公正に配慮
 検察官が刑事事件の裁判官になったり、刑事裁判官が検察官になったりする人事交流が今年度から廃止されたことがわかった。裁判官と検察官の距離の近さが「裁判の公正さをゆがめかねない」との批判を受け、法務省が「誤解を生むような制度は続けるべきではない」と判断した。
 裁判官(判事・判事補)と検察官(検事)が互いの職務を経験する仕組みは「判検交流」と呼ばれ、裁判所と法務省が合意して続けている。このうち刑事分野の交流は、刑事事件を担当する裁判官と、捜査・公判を担当する検察官が入れ替わる形が中心で、主に東京地裁と東京地検の間で行われてきた。
 
検事が判事になったり、判事が検事になったりしていては、刑事裁判の公平が保証されるわけがありません。こういうことを平気で続けてきたということは、判事や検事には根本的に倫理感が欠けているということです。
検事はともかく裁判官はまともだと思っている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。裁判官になるのは頭がよくて優秀な人ですが、人間性がよくてなるわけではありませんし、おかしな判決はいっぱいあります(マスコミが批判しないだけです)
 
ところで、私は検察や裁判所を批判しているからといって、小沢一郎氏が正しいと思っているわけではありません。小沢氏も社会の上層部にいる人ですから、やはり腐敗堕落していると考えています。
対立関係にある一方が悪ければ、もう一方は正しいと考えがちですが、現実はそんなことはありません。暴力団同士が抗争している場合を考えればわかるでしょう。どこかの国の内戦も同じです。
悪い人間同士も対立抗争します。というか、世の中の対立抗争のほとんどは悪い人間同士がやっています。
 
小沢氏は無罪になっても「政治とカネ」についての問題はまだ残っているとマスコミは主張しています。確かに小沢氏には「政治とカネ」の問題があるかもしれませんが、ほかの政治家に「政治とカネ」の問題がないわけではありません。自民党で派閥のトップに立つような人であれば同じ問題をかかえているはずですし、一般の議員にしてもさまざまなところから献金を受けているわけで、なんらかの問題をかかえている可能性はあります。
マスコミは「政治とカネ」の問題を追及したいのなら、小沢氏1人に限定せずに追及するべきでしょう。
 
誰か1人を悪と規定すると、ほかの人間は悪でないように錯覚するのが私たちの愚かなところです(こうした愚かさは道徳の欠陥に由来しています)
 
 
26日には天皇陛下に関するニュースもあり、私はこれにも注目しました。
 
天皇・皇后の火葬を検討 宮内庁、両陛下が希望
 宮内庁の羽毛田信吾長官は26日、天皇、皇后両陛下が逝去された際は、江戸時代から続く土葬ではなく、両陛下が望む火葬にする方向で検討を進めると発表した。宮内庁は同じ陵(墓)にお二人を合葬することも視野に、陵の規模や形式、葬送に伴う諸儀式の在り方も併せて考えたいとしている。
  羽毛田長官は「葬送の在り方は以前からの懸案だった。心臓のバイパス手術を受けた陛下の回復を待ち、今回の発表になった」と話した。今後1年をめどに検討する。
  宮内庁によると、現代の日本社会で火葬が普及し、江戸時代より前は多くの天皇、皇后が火葬されていたことから、両陛下は自分たちも火葬が望ましいと考え、羽毛田長官に意向を伝えていた。さらに、葬送全体が国民生活に極力影響が少ないものになるよう望んでいるという。
  ただ、どこで火葬をするのか、諸儀式の場所や内容をどうするのかなどが大きな課題となる。
  天皇の葬送は、江戸時代初期の後光明天皇から昭和天皇まで土葬が続き、天皇と皇后は別々の陵に葬られるのが通例。
  大正時代に制定された皇室喪儀令は、天皇や皇族の葬送について土葬を前提としていたが、1947年に廃止され、現在は明確な規定はない。秩父宮、高松宮ら戦後亡くなった皇族は火葬されている。
 
このニュースを読んで、昭和天皇は土葬だったのかとか、いろいろな感想があるでしょうが、私が思ったのは、天皇陛下は自分の埋葬方法や葬式のことですら自分で決められないのかということでした。
 
天皇陛下が火葬にしてほしいといえば、宮内庁の役人たちはただちにそれに従いそうなものですが、そうではないのですね。役人たちは自分たちで検討し、自分たちで決めるのです(最終的には大臣や内閣の決定という形になるのかもしれませんが)
 
また、天皇陛下が火葬を望んでおられるということは、これまでまったく伝わってきませんでした。天皇陛下の意思は宮内庁経由でなければまったく報道されないということも、このニュースで感じたことです。
 
雅子さまのことがいろいろと問題になっています。しかし、天皇陛下ですら自分の埋葬や葬式のことを決められないのですから、雅子さまの決定権など無も同然ではないでしょうか。
雅子さまにかかわることを宮内庁の役人がどう扱っているか知りたいものです。
 
検察、裁判所、宮内庁は日本の最上層部です。ここがいちばん腐っているから日本はだめなのだと私は思っています。