総選挙はどうやら自民党が圧勝するみたいです。私は小選挙区では、自民党候補にいちばん勝つ可能性のある候補に投票するつもりですが、比例区でどこの政党に投票するかはまだ迷っています。
そういう人に政党選びを手伝ってくれるサイトがあります。けっこう話題になっていますが、やってみると確かに参考になります。いちばん自分に向いた政党からいちばん自分に合わない政党までを順番に並べるというやり方もいいと思います。
 
日本政治.COM 投票マッチング
 
回答したあとは、ほかの人の考えを見ることができます。原発廃止や憲法9条改正については賛否が拮抗しているということがわかりました。「大規模な公共事業は継続すべきである」も拮抗しています。「尖閣諸島の実効支配を強化すべきである」は圧倒的に賛成が多く、「外国人にも参政権を認めるべきである」は圧倒的に反対が多く、ナショナリズムはやはり強力です。
 
自民党圧勝が予想されるのは、ひとつには小選挙区制度のせいです。
小選挙区制にすると「二大政党制」になるということが言われますが、私は疑っています。
小選挙区制にすると、「一大政党制」になるはずです。優勢な一つの党が総取りにできるという制度だからです。ひとつの巨大政党ができて、第二党はうんと小さく、第三党はさらに小さく、第四党以下はほとんど議席を得られないことになります。
アメリカやイギリスが二大政党制なのは、小選挙区制だからというよりも、文化風土みたいなもののせいでしょう。
日本人は「長いものには巻かれろ」の国民性ですから、「一大政党制」になるはずです。そして、「一大政党制」で政権交代が起こると、議員経験すらほとんどない議員が政権を担うことになってしまいます。
 
今回は新党がいっぱいできて、にぎやかなことになりました。比例区があったおかげでもありますが、やはり多様性というのはたいせつなことだと思いました。
一神教ではなく八百万の神のいる国はやはりこうでなくてはいけません。
 
「一大政党制」にせよ「二大政党制」にせよ、多様性のない組織は硬直化して変化に対応できません。日本は間違った方向に行っていると思います。
もっとも、戦争のときは全体主義的な組織のほうが強みを発揮します。戦争が目的なら日本の行き方は間違っていないことになりますが。
 
日本の政治の最大の問題は、対米依存と官僚依存を克服できず、むしろ強化されていることであると私は思っていますが、マスコミはそういう観点からの報道はまったくしません。
その結果、安倍晋三自民党総裁、日本維新の会の石原慎太郎代表、橋下徹代表代行らのタカ派発言がやたら目立つことになっています。
 
日本のタカ派は中国の軍事費が増えているということを盛んに問題にしますが、実際に問題にするべきはアメリカの軍事費です。
 
アメリカの軍事費の巨大さが一目でわかるグラフ
 
もしアメリカの軍事費を大幅に削減することができれば、そのお金で世界のほとんどの問題が解決できるのではないかと思えるほどです。
しかし、日本の政治は対米依存ですから、こういう問題意識は皆無で、もっぱら中国の軍事費ばかりを問題にするわけです(マスコミも同じです)
 
そもそもある国のタカ派というのは、周辺国にタカ派がいるから存在価値があるわけです。
たとえば日本のタカ派は、中国にタカ派がいるから存在価値があります。
そして中国のタカ派は、日本やアメリカにタカ派がいるから存在価値があります。
ということは、日本のタカ派と中国のタカ派は“見えざる手”で握手していることになります。
こういうことを考えると、タカ派発言がバカバカしく思えてくるはずです。
 
ところで、総選挙後は安倍内閣の誕生が確実視されています。
私は反安倍なので、今から安倍内閣をつぶす方法を考えています。
いちばんいい方法は、安倍氏を舞い上がらせて、尖閣諸島の実効支配の強化、従軍慰安婦についての河野談話の見直し、終戦記念日の靖国神社参拝などを行わせ、対中、対韓関係を悪化させることです。中国で日本製品の不買運動が激化すれば、安倍内閣は持たないでしょう。
今は帝国主義の時代とは違ってグローバル経済の時代になっており、もはやタカ派は時代遅れです。