最近、週刊誌が嫌韓記事を載せるのが目につきます。これまで嫌韓の論調はネット内であふれていましたが、週刊誌にも伝染した格好です。
「週刊新潮」と「週刊文春」の最近の号で嫌韓記事がトップ記事になっているものを挙げると、こんな具合です。
 
「週刊新潮」
20131219日号 反日「韓国」の常識と非常識 弟は覚醒剤で5回摘発! 妹は詐欺で有罪! 身内に犯罪者「朴槿恵(パククネ)」大統領孤独の夜
 
2013125日号 大新聞が報じない「韓国」の馬脚 「朴槿恵(パククネ)」大統領を反日に染め上げた父の捏造教育
 
20131128日号 「朴槿恵(パククネ)」大統領の父は「米軍慰安婦」管理者だった!
 
「週刊文春」
20131219日号 日本人は知らない 韓国マスコミが突いた朴槿恵大統領の「急所」
 
2013125日号 「中韓同盟」10の虚妄
 
20131121日号 韓国の「急所」を突く!
 
これだけ嫌韓記事が続くということは、読者の反応や売上げもいいということなのでしょうか。
 
急に嫌韓記事がふえたのは、朴槿恵大統領がかたくなな反日姿勢を取っているということが直接の理由かと思いますが、今の日本にとって韓国あるいは日韓関係はそれほど重要なこととは思えません。
 
そもそも日韓にはイデオロギーというか思想的な対立はありません。竹島問題や慰安婦問題はありますが、中国や北朝鮮の存在を考えると、日韓関係は強化したほうが得策であるのは明らかです。
ですから、ネットで嫌韓を叫んでいる連中はバカというしかありません。
 
とはいえ、嫌韓を叫ぶ連中にも嫌韓を叫ぶ理由があるわけです。
私の考えでは、学校の中でイジメるかイジメられるかという関係を生きてきた人間が、自分にもイジメることができる存在として韓国を“発見”したのが嫌韓の始まりです。
それ以前は、北朝鮮がそういう対象としてありましたが、拉致問題が風化するとともに韓国がとって替わったわけです。
 
だいたいネットで熱心に書き込みをするような人間は、リアルではイジメられやすいタイプです(リアルでイジメられたのでネット書き込みに熱心になるという理屈もありますが)
そして、自己評価の低い人間も、自分より下の人間を見つけてイジメるという傾向があります(自己評価の高い人間は自分より上の人間を見つけて憧れ、目標にします)
つまり、自己評価が低くて、リアルでイジメられてきたような人間がネットで嫌韓を叫んでいるというのがこれまででした。
 
しかし、週刊誌まで嫌韓に走るとなると、日本人全体のメンタリティが変わってきたのではないかということになります。
つまり日本人全体に、イジメられた被害者意識と低い自己評価を持った人間がふえてきたのではないかと想像されます。
 
そういえば、「やられたらやり返す。二倍返しだ!」というドラマがはやりましたが、これなどイジメられた人にとりわけ受けそうです。
 
日本と韓国は旧宗主国と旧植民地の関係です。先輩と後輩、教師と生徒みたいなものです。
高度成長期とバブル期は、日本にとって最大の外交問題は日米経済摩擦で、韓国のことなど眼中にありませんでした。
今でも、韓流ドラマや家電などを別にすれば、あらゆる面で日本のほうが韓国よりも上です。
 
嫌韓記事を読んで喜んでいる日本人は、たとえていえば、旧植民地を批判する記事を読んで優越感にひたるイギリス人とか、メキシコの内情を書いた記事を読んで喜んでいるアメリカ人みたいなものです。
後輩をバカにする先輩、生徒をバカにする教師といってもいいでしょう。
 
週刊誌の嫌韓記事を読んで喜んでいる日本人は、自分自身の姿を客観的に見直してみるべきです。