朝日新聞が慰安婦誤報問題で批判されています。これは朝日新聞の自業自得ですが、批判するほうの論理もデタラメで、しかもそれに誰も突っ込まないのが不思議です。
 
「日本人をおとしめた」とか「日本の誇りを傷つけた」というのが朝日新聞の慰安婦報道に対する批判の決まり文句ですが、朝日新聞の慰安婦報道はあくまで「当時の日本人」とか「軍国日本」がやったことへの批判です。「日本人」や「日本」を批判したり、おとしめたりしているのではありません。
 
とはいえ、間違ったことで批判してはいけませんから、その点で朝日新聞が批判されるのは当然です。ただ、その場合の朝日新聞への批判は、「当時の日本人をおとしめた」とか「軍国日本の誇りを傷つけた」ということになるはずです。
 
「軍国日本」への批判が「日本」や「日本人」への批判に見える人は、「軍国日本」が真の日本だと思っていて、戦後の日本は日本ではないと思っているに違いありません。
 
ちなみに私は、朝鮮併合をして中国大陸を侵略してアメリカに先制攻撃をした当時の日本はろくなものではなく、それを批判することは今の日本の国際的評価を高めることだと思っています。
 
「日本人をおとしめた」「日本の誇りを傷つけた」と主張している人たちは、自分が軍国日本に立脚して主張しているということがわかっているのでしょうか。
 
(あと、福島第一の吉田所長の調書についての誤報問題についても書こうと思いましたが、これについて間もなく朝日新聞の木村社長が記者会見をするというニュースがありましたので、ここではやめておきます)