資本主義対社会主義の対立がなくなっても、いまだに右翼対左翼の対立があるのはなぜかということを前から考えているのですが、それについておもしろい科学的研究が発表されました。グロ画像を見たときの脳の反応で政治的立場がわかるというのです。
ちなみに私はスプラッターホラーが大好きです。私の政治的立場はどうなのでしょうか。
 
 
グロ画像を見た時の脳の反応で政治的傾向が右なのか左なのかがわかる?(米研究)
 うえっとなるような不快な画像を見た時の脳の反応を見ることで、その人の政治的傾向が保守的(右寄り・コンサバティブ)なのか、革新的(左寄り、リベラル)なのかがわかるという面白い研究結果が報告された。
 
  不快画像というのはいわゆるグロ画像のことで、ウジ虫やバラバラ死体、キッチンの流しのヌメっとした汚れやツブツブが密集したものなどである。
 米バージニア工科大学カリリオン研究所のリード・モンタギュー教授率いる研究チームは、83人の男性と女性を対象に、不快な画像、心地よい画像(赤ちゃんや美しい風景など)、そのどちらでもないニュートラルな画像を取り混ぜて見せてMRI脳スキャンを行った。
 
  被験者はその後、グロ画像の不快感を覚えた度合いを評価し、その後、「銃規制」「同性結婚」「移民問題」などを含む政治理念に関するアンケートに答えた。
 
  その結果、右寄り(保守)も左寄り(革新)も、自己申告したグロ画像に対する“不快度”はほぼ同じだったにもかかわらず、脳スキャン上では、嫌悪の認知、感情の制御、注意力、そして記憶力に関する脳活動が大きく異なっていた。
 
  総じて右寄りの人の脳の方が、グロ画像に対して強く反応したという。特に保守的な傾向にある人は嫌な画像をみると、その対象を理解するために必要なものでも、強い拒絶反応を示すようだ。
 
  右寄りの人と左寄りの人の脳スキャンは、あまりにも違っていたため、基本的にわずか1枚のグロ画像に対する脳の反応を見るだけで、95%の確率でその人の政治的傾向を言い当てることができたそうだ。
 
  なぜ政治的に右寄りの人の脳は強くグロ画像に反応するのか?
  その理由やメカニズムについては、さらなる研究が必要だという。
 
  モンタギュー教授は、「政治的傾向は、両親から遺伝で受け継ぐケースが多いと考えられるが、遺伝子に加えて環境や経験の影響も受けます。ただ、政治的思想の違いの原因が、脳の構造の違いにあり、“単なる反応”だと考えれば、政治的な対立や緊張を和らげる効果をもたらすかもしれません」。と話している。
 
via:metro・原文翻訳:mallika
 
追記:一部訂正を修正して再送します。(20141182020
 
 
「グロ画像」への反応で政治的立場がわかるというのは、意外なようですが、納得する部分もあります。
たとえば、ベトナム戦争の枯葉剤の影響によるとされるシャム双生児の「ベトちゃんドクちゃん」は、ずいぶんとマスコミに取り上げられました。この2人を「グロ画像」という言葉で表現するのは申し訳ないのですが、拒絶反応を示す人も多かったはずです。
「ベトちゃんドクちゃん」を取り上げた人たちは、反戦かつ反米の思いがあったのではないかと思われます。
 
また、アウシュビッツなどの、骨と皮だけの死骸が大量にある写真は、それだけで強制収容所の実態を物語っています。こうした写真を取り上げる人たちも、反ナチと反戦の思いがあるのでしょう。
 
一方、右翼はカンボジアのポル・ポト派の虐殺写真を反共プロパガンダに利用すればいいはずですが、あまりやっていません。ただ、虐殺されたのは200万人だとか300万人だとか数字だけを言っています。
 
やはり右翼は「グロ画像」に拒絶反応を起こすようです。
「グロ画像」に拒絶反応を起こすということは、グロい現実にも拒絶反応を起こすということでしょう。
そう考えたとき、私は右翼的思考の本質がわかった気がしました。
 
右翼はグロい現実に拒絶反応を起こすため、それを脳内でグロくないものに変換しないと受け入れることができません。つまりグロい現実を美化してしまうのです。
 
この世でもっともグロい現実は戦争です。戦場で兵士は手足がちぎれ、はらわたは飛び出し、飢えて衰弱した兵士の体には生きたままウジがわくといいます。しかし、右翼はこのような現実は目に入らないのです。右翼の目に映るのは、英雄的に戦う兵士だけですし、戦死者はみな英霊になります。
「特攻に行かされた兵士」というのも悲惨ですから、右翼にとってはすべて「みずから志願して特攻に行った兵士」になってしまいます。
ヒロシマ、ナガサキの悲惨さも右翼は認識できていないのかもしれません。原水爆禁止運動ももっぱら左翼が担ってきました。
 
1日に何十人もの客をとらされた慰安婦もきわめて悲惨です。ですから右翼は「慰安婦は高給を取っていた」などと脳内変換してしまうわけです。
 
このように考えると、右翼の思考が全部説明できます。
 
原発事故の悲惨さも右翼は認識できていないのでしょう。
 
 
ところで、引用した記事は、最初翻訳の誤りで、左翼が「グロい画像」に拒絶反応を起こすというようになっていたようです。そのためコメント欄に「左は現実を見たくないお花畑だということが科学的に証明された」というような書き込みもあります。
しかし、実際は右翼が現実を見たくないお花畑だということが科学的に証明されたわけです。