インターネットでいくらでもモロの性器が見られる時代に、警察はなにをしているのかというのが率直な感想です。税金の無駄遣いとしか思えません。
ろくでなし子さんと北原みのりさんが逮捕されました。事件の概要はこのようなものです。
 
ろくでなし子さんと北原みのりさん「逮捕」 ――今回は「わいせつ物公然陳列」容疑も
女性器をモチーフにした作品を制作している芸術家「ろくでなし子」さんが123日、警視庁に再び逮捕された。
 
「ろくでなし子弁護団」の南和行弁護士によると、ろくでなし子さんは123日、警視庁の家宅捜索を受け、逮捕されたという。ろくでなし子さんからは、警察署を通じて、弁護士に接見要請があったという。
 
ろくでなし子さんは、自らの女性器をかたどった立体アート作品「デコまん」というシリーズを制作している。ろくでなし子さんは今回、その作品を個展や作家・北原みのりさんの経営するアダルトグッズショップなどで展示していたとして、わいせつ物公然陳列などの容疑で逮捕されたという。
 
同弁護団の山口貴士弁護士は3日、「"Rokudenashiko" was arrested again」と英語でツイート。さらに、「北原みのりさんも逮捕されました」「今回、警視庁が彼女を逮捕したことは明らかに不当であり、間違っていると考えています」と指摘した。
 
ろくでなし子さんは今年7月、自らの女性器をスキャンし、3Dプリンターで出力するためのデータを配布したとして、「わいせつ電磁的記録記録媒体頒布罪」の疑いで逮捕・勾留されたが、その後、釈放された。今回、その容疑などでも再び逮捕されている。
 
南弁護士は「逮捕は不当。検察官は勾留請求すべきではないし裁判官は勾留を許してはならない」と話している。
 
私がまず思うのは、女性器のオブジェが「わいせつ物」かということです。たとえば医学書には女性器の写真があったりしますが、男がそれを見て性的に興奮するかというと、しないでしょう。
女性器のドアップの写真はエロというよりはむしろグロです。
 
ただ、エログロという言葉があるように、エロとグロはつながっています。
そう思ったとき、「右翼はグロ画像に強い拒絶反応を示す」という科学的研究があったことを思い出しました。
私はこれについて次の記事を書きました
 
「右翼思考の謎が解けた!」
 
グロに拒絶反応を示す右翼は、当然エロにも拒絶反応を示すのではないでしょうか。
となると、左翼はエロを許容する傾向があるはずです。
 
そこで今回はエロを軸に、右翼と左翼について考えてみました。
 
ろくでなし子さんとともに逮捕された北原みのりさんは、左翼的なライターです。警察は左翼をねらっているのでしょうか。
 
そもそも昔から警察が「わいせつ」を摘発するとき、反対の声を上げるのは決まって左翼です。右翼が「表現の自由」や「芸術」を擁護する主張をしているのを見たことがありません。
いや、右翼でも「表現の自由」や「芸術」はたいせつだと思っているはずです。要するに「エロ」を擁護したくないのでしょう。
 
昔、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが、平和を訴えるために2人でベッドに入る「ベッド・イン」というパフォーマンスをしましたが、これなどいかにも左翼的です。
 
エロと戦争は両立しがたいものがあるようです(エロと性欲は違います。従軍慰安婦は性欲を処理する存在です)。
 
右翼作家百田尚樹氏の「永遠の0」は「愛」の物語ではありますが、「エロ」の物語ではありません。
「エロ」を書く作家はだいたい左翼的か非政治的です。右翼作家で「エロ」を書いたのは三島由紀夫ぐらいではないでしょうか。
 
性教育が行きすぎていると騒ぎ立てるのは決まって右翼です。
 
エロもグロも人間の身体性につながっています。
右翼は人間の身体性から目をそむけて、もっぱら「誇り」や「名誉」といった観念に逃げています。
昔、左翼は観念的なものとされていましたが、今は逆になっているようです。
 
 
ところで、冒頭に掲げた記事は「BLOGOS」に載ったものです。コメント欄を読むと、みんなろくでなし子さんや北原みのりさんの行為についてよし悪しを論じていますが、これは問題のとらえ方が違います。警察の行為や意図について論じるべきです。インターネットで偉そうに議論している人も、“お上”に対しては従順であるようです。