今年は広島、長崎の原爆記念日に合わせたように核問題がいろいろ話題になりました。
 
安倍首相は広島の平和記念式典で非核三原則に言及しなかったために憶測を呼びましたが、長崎では「非核三原則を堅持」と明言し、単なるお騒がせで終わりました。
とくに今回は、中谷防衛相が国会答弁で「核兵器や生物化学兵器を輸送することは法案で排除はされていない」と言ったので、よけい憶測を呼びます。
ですから安倍首相は「核をつくらず、持たず、持ち込ませず、運ばず」の非核四原則に変更すると言明すればよかったのですが。
 
実際のところは、米軍は核兵器を厳密に管理しているので、自衛隊に運ばせるはずがありません。しかし、日本の重要な原則が書き込まれず、アメリカの選択肢をいっぱいに広げている法案が問題なのです。
 

この時季になると、新聞紙面に「核廃絶」という文字が踊ります。オバマ大統領は核廃絶を訴えたことでノーベル平和賞を受賞しましたし、ローマ法王も核廃絶を訴えています。まるで核廃絶は崇高な理想であるかのようです。
 
しかし、安倍首相も広島の式典で「核兵器のない世界」を目指して、9月の国連総会で新たな核兵器廃絶決議案を提出すると表明しました。
安倍首相に崇高な平和の理想があるとは思えません。
 
考えてみれば、アメリカは通常兵器では圧倒的に強いので、アメリカとともにロシアや中国が核兵器を放棄すれば、ますますアメリカが優位になります。
つまり核廃絶というのは、単なるアメリカの戦略であって、安倍首相が核廃絶を支持するのもいつもの対米従属路線ということになります。
 
 
山本太郎議員が国会で「原発に弾道ミサイルを撃ち込まれたらどう対処するのか」と質問し、ネットで話題になりました(というか、一般のメディアはほとんど報道しなかったので、ネットでしか話題になりませんでした)
実際のところは、そんな正確に原発に命中する弾道ミサイルはないようです。巡行ミサイルは正確ですが、北朝鮮は巡行ミサイルを持っていません。
 
ですから、ミサイルの心配はそれほどないのですが、テロの心配はあります。
 
いや、テロよりも巨大地震が発生して稼働中の原発がまた事故を起こすということのほうが現実的な恐怖です。
 
そうした中、川内原発が8月11日にも再稼働します。
安倍首相は、米軍の輸送艦に邦人が乗っていて、米軍が守れないときに自衛艦が守らなくていいのかというように、まったく想定できないような例を持ち出しますが、日本の安全保障を真剣に考えるなら、原発再稼働をしないことが最優先でしょう。