安倍談話は一応植民地支配について謝罪をしましたが、欧米諸国は植民地支配についていまだに謝罪していません。この違いはなにかというと、白人はいまだに人種差別意識を持っているからでしょう。人間は見下している相手には謝罪する気持ちにならないものです(日本でも中国韓国に差別意識を持っている人は謝罪したがりません)
 
そもそも欧米列強が世界の多くの地域を植民地化したのは、根底に人種差別意識があったからと思われます。黒人を奴隷にしたのももちろんそうです。
 
そうした中で日本は、世界に対して人種差別撤廃を主張してきました。ウィキペディアの「人種差別」の項目にはこう書かれています。
 
第一次世界大戦の講和会議であるパリ講和会議では、日本が「人種的差別撤廃提案」を行なった。イギリスやオーストラリアが強く反対する中で採決が行われ、結果115で賛成多数となったが、議長のアメリカ大統領・ウッドロウ・ウィルソンが例外的に全会一致を求めた為、否決された。
 
なお、ウィキペディアの「人種的差別撤廃提案」の項目には「国際会議において人種差別撤廃を明確に主張した国は日本が世界で最初である」とも書かれています。
 
「日本の誇り」にこだわる人たちは、「強制連行はなかった」などと言っているより、こっちを主張したほうがいいはずです。
 
いや、これは「日本の誇り」などというレベルのことではありません。日本が人種差別による被害を受けていることは現在進行形の問題です。
 
たとえば、アメリカ共和党の大統領候補トランプ氏は、差別発言を連発することで大人気となっていますが、日本もやり玉に上げています。
 
トランプ氏、日本に強硬姿勢 ケネディ駐日大使にも矛先 CNN EXCLUSIVE
 
まあ、トランプ氏は色物みたいなものかもしれませんが、次のことは深刻な問題です。
 
ウィキリークスは先月、アメリカ政府は日本の中央省庁や商社など35か所を盗聴していたと公表しました。同盟国なのに盗聴するとはけしからん話ですが、国際政治とはそういうものだという意見もあります。実際、フランス、ドイツもアメリカに盗聴されていました。
 
しかし、アメリカはどの国も盗聴しているわけではないようです。盗聴せずに逆に情報を共有している国があるというのです。
 
 
米、仁義なき情報戦 NSA日本盗聴疑惑
 
 内部告発サイト・ウィキリークスが七月三十一日に公表した米政府の機密文書は、米国家安全保障局(NSA)が日本の経済産業相や日銀総裁、大手商社などの電話を盗聴していたことを明かしており、「安全保障」を盾になりふり構わぬ産業スパイ活動をしていた米国の実態があらためて露呈した。一部の盗聴内容は「ファイブ・アイズ(五つの目)」と呼ばれる米英豪など英語圏五カ国で共有された可能性も指摘され、米国の同盟国の間でも情報をめぐる関係の緊密さの違いが大きいようだ。
(中略)
「ファイブ・アイズ」と呼ばれ、日本政府高官などから盗聴した情報も共有していた可能性のある英語圏五カ国の情報当局は、世界中に通信傍受網「エシュロン」を張り巡らせるなど、諜報(ちょうほう)分野で極めて緊密に連携している。
 
 英BBC放送などによると、ファイブ・アイズの誕生は、第二次大戦中、米英両国が協力して進めた日独の暗号の解読作業に端を発する。米英の協力関係は戦後も続き、一九四六年三月に「UKUSA」と呼ばれる秘密協定が結ばれ、その後、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加わった。
 
 米情報当局の元首脳は、中国や北朝鮮の情勢などをめぐり、日本と米国が(1)スパイ活動による情報の交換(2)米国が技術供与した機材で傍受された通信情報の共有-といった協力関係にあるとするが、日本が得られる情報は、米国の諜報活動全体からみれば極めて小さな部分と考えられる。
 
 また、ファイブ・アイズにはその五カ国の中で諜報活動をしない取り決めがあるとされ、米国の同盟国ながら盗聴された日本やドイツとの違いが際立つ。
 
 ウィキリークスの暴露をきっかけとした米国の一連の諜報疑惑では、フランスやドイツ、ブラジルなど、特に非英語圏の国々から米国への風当たりが強い。
 
 (藤川大樹)
 
 
「ファイブ・アイズ」のアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドというのは、要するにアングロサクソンの国です。
これは人種差別意識で結束しているとしか言いようがありません。
このような人種差別意識があるなら、日本がいくら集団的自衛権行使でアメリカに協力しても、ただ使われるだけで終わってしまいます。
 
現在、世界中でテロが吹き荒れているのも、もとはといえばアメリカのアラブ人やイスラム教徒に対する差別意識が生み出したものです。

アメリカ国内でも、黒人が白人警官に射殺される事件が頻発するなど、黒人差別はまだまだ深刻です。
 
安倍首相は価値観外交といって、アメリカと価値観を共有するということをよく言いますが、こういう差別の実態を見て言っているのでしょうか。
 
「テロとの戦い」ではなく「差別との戦い」こそ日本の進む道です。