国連の潘基文事務総長が9月3日に北京で行われる抗日戦争勝利記念の行事に出席することになりましたが、これに菅官房長官がかみつきました。
 
 
中国・軍事パレードに「のこのこと」出掛けていく国連事務総長の主張、菅官房長官が瞬殺
 
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は31日の記者会見で、国連の潘(パン)基文(ギムン)事務総長が3日に北京で行われる抗日戦争勝利記念の行事に出席することについて「国連は中立であるべきだ。国際社会の融和と発展、未来志向の姿勢を強調することこそ、国連に求められている」と強い不快感を示した。国連の役割を「世界唯一の真に普遍的な機関」とする潘氏だが、その姿勢は国連の中立性に疑義を生じさせている。
 
 菅氏は記者会見で、「いたずらに特定の過去に焦点を当てるのではなく、未来志向の姿勢をとるよう促すべきだ。国連には190カ国以上が加盟している」と述べた。言葉を選びながらも、潘氏の「軽率な対応」(官邸筋)を強く牽制した格好だ。
(中略)
 潘氏は日本が行事出席への懸念を示したことに、「国際社会にとって過去から学び、前進することは非常に重要だ」と反論した。これに聞いた菅氏は「国連は特定の過去に焦点を当てるべきではない」と記者会見で繰り返し、潘氏の主張を一蹴した。(坂本一之)
 
 
これは産経新聞の記事ですから、菅官房長官が潘氏を批判したことをいかにも格好よく書いています。
しかし、つい1週間ほど前に菅官房長官は記者会見でこんなことを言っていたのです。
 
 
安倍首相、「抗日戦争式典」時の訪中を見送り
「国会対応を優先」などを理由に
 
 安倍首相は、来月3日に中国政府が開催する「抗日戦争勝利70年記念式典」に合わせた中国訪問を見送ることを決めた。
 
菅官房長官「安倍首相は93日の中国主催式典には出席はしません」
 
菅官房長官は24日の記者会見で、国会対応を優先させることなどを理由に、来月3日に中国政府が北京で「抗日戦争勝利70年を記念する」として行う式典に合わせた安倍首相の中国訪問を見送ることを明らかにした。
 
日中間では反日色の強い式典当日を避ける形での訪中を調整していたが、折り合いがつかなかったものとみられる。
 
 
つまりこの時まで官邸は安倍首相の式典出席を検討していたのです。
出席しないと決めたとたん、潘氏の出席を批判するとは、今まで自分たちが検討していたのはなんだったのかということになります。

それに、菅官房長官は出席しない理由に「国会対応を優先させる」ということを挙げているだけで、式典の内容がけしからんからだとは言っていません。中国は批判せず、潘氏だけ批判しているのです。
 
潘氏はいうまでもなく韓国人です。最近の日本政府が批判できるのは韓国か韓国人だけです。
 
ロシアのロゴジン副首相が「ハラキリ」という言葉を使って日本人を侮辱したときも、菅官房長官らはなにも言い返しませんでした。このことはこのブログでも書きました。
 
露副首相の「ハラキリ」発言に弱腰な日本
 
最近は、日本政府は中国にもあまりものが言えません。尖閣諸島や南沙諸島の問題にしても、アメリカの態度をうかがい、アメリカの背中に隠れて言っている格好です。
 
もともと日本人は、欧米コンプレックスと、その裏返しのアジア蔑視という傾向がありましたが、最近は日本人の自尊心レベルがどんどん低下して、批判的なことが言える相手は韓国だけになっています(あと北朝鮮と)
慰安婦問題があれだけ盛り上がったのも、相手が韓国だったからです。オランダや中国も慰安婦の強制連行があったと主張していますが、日本の右翼が反論するのを見たことがありません。
 
安保法案も、アメリカの背中に隠れたいということで出されたものでしょう。
ですから、安保法案が成立すれば、日本人はますますアメリカ依存を強めて、自尊心を失っていく理屈です。