ベッキーが不倫問題で大バッシングを受けています。これまでベッキーがCMをやってきた10社すべてがスポンサーを降りたそうですし、「芸能界追放ほぼ確定」という記事も見かけました。
 
普通、既婚の男性と未婚の女性がつきあうと、男性が批判されるものです。昔だと「娘をキズモノにした」と親が男のところに怒鳴り込んだかもしれません。
 
今回、ベッキーがもっぱら批判されるのは、もともとベッキーのイメージがあまりにもよすぎて、批判しがいがあるからでしょう。
一方、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音氏は自分でゲスの極みと言っているぐらいなので、あまり批判しがいがありません。それに、そもそも川谷絵音氏のことを知らない人も多かったでしょう。
 
ベッキーを批判する人は、ベッキーは川谷氏の妻を傷つけてけしからんと言います。
しかし、もしほんとうに川谷氏の妻のことを考えるなら、ベッキーを批判するより、川谷氏の妻に向かって言葉をかけるべきでしょう。しかし、川谷氏の妻のことも、その夫婦関係も知らないのですから、なにも言いようがないはずです。
結局、川谷氏の妻のことは、批判の口実にしているだけと思われます。
 
この問題の発端は、LINEの会話が流出したことですが、プライベートな会話が世間に出れば、誰でも不都合なことがあるはずです。
 
 
ベッキーの所属事務所はサンミュージックです。
サンミュージックは牧村三枝子、太川陽介、安達祐実、カンニング竹山、小野真弓などが属するそこそこの芸能事務所ですが、ジャニーズ事務所とは比べものになりません。そのためバッシングされやすいということがあるようです。
少なくともマスコミの対応は、SMAPのときとまったく違います。
 
ベッキーは1月6日に釈明会見をしましたが、一方的にしゃべるだけで終了し、そのあと質疑応答がなかったということでずいぶん批判されました。
しかし、SMAPはテレビに向かってわけのわからない“謝罪”をしただけで、記者会見すらしていませんが、ほとんど批判されません。
 
考えてみれば、あのわけのわからない“謝罪”も、周到な計算によるものだったかもしれません。ベッキーは「おつきあいではなく、友だち関係です」と言ったために、ウソだろうと批判されました。SMAPはまったく内容のあることをしゃべらなかったために、批判のしようがありません。
 
これまでベッキーはとにかく好感度の高いタレントで、マスコミも“ベッキーよい人伝説”みたいなことばかり書いていました。しかし、この騒ぎによってまさに手のひら返しのことを書いています。
 
 
不倫疑惑ベッキー、裏の顔と天狗ぶりが露呈…一般人に舌打ち、飲み物冷たくてADに激怒

(前略)
また、テレビ制作会社にADとして勤務していた女性は語る。
 
 「ベッキーは相手の立場を見て態度を変える典型的なタレントのひとりです。ベッキーの現場の飲み物は常温の水と決まっているのですが、あるロケでベッキーに常温の水を手渡したのですが、口をつけると冷たく感じたようで、『冷たいっ! 常温って言ってるでしょ!』とかなり怒っていました。監督やプロデューサーのような偉い人の前ではいつも笑顔で元気なのですが、私のような下っ端には接し方が全然違うのだなと思いました」
 
  さらに、飛行機内でベッキーと遭遇したことがあるという女性は語る。
 
 CA(キャビンアテンダント)さんへの対応の粗雑さが目立ちました。スーパーシートに座っていたベッキーに、CAさんが気を遣って膝かけを持ってきたのですが、舌打ちして片手で払うような仕草をしたのです。テレビで見ていた印象とあまりにも違いすぎて驚きました」
 
  ベッキーのこうした振る舞いの背景について、大手芸能事務所関係者は次のように分析する。
 
 「酒井法子が覚せい剤事件で所属事務所のサンミュージックをクビになった後、ベッキーは同事務所の稼ぎ頭で屋台骨でした。事務所スタッフや社長までが当時まだ20代だった彼女に頼り切っていました。多忙だったことは事実ですし、彼女ひとりにかなりのストレスがかかっていたと思います。しかし、そんな状況の下でいつしか天狗になってしまったのでしょう」
 
  ベッキーの今後が思いやられる。
 
 
しかし、手のひら返しはマスコミだけではなく、一般の人も同じです。
 
今、ベッキーを擁護する声はほとんど聞こえません。
もともとベッキーを嫌いだった人が声を上げるようになって、ベッキーを好きな人は沈黙している、つまり攻守交替が起こったのだと考えることもできますが、ベッキーを好きな人なら今こそ擁護の声を上げていいはずです。
とすると、今までベッキーをほめていたのと同じ人が、一転してベッキー批判をしているのではないでしょうか。
 
「人間は道徳という棍棒を持ったサルである」というのが私の基本的な考えです。
人間も動物ですから互いに生存闘争をしていますが、道徳を主要な武器にしているということです。
 
しかし、一般人がベッキーをたたいても自分の利益にはなりません。
うっぷん晴らしにはなるでしょうが、それは一時の快楽です。
所詮は弱い者イジメです。おそらく自分も弱い者のはずですから、いずれ自分に返ってきます。
「道徳という棍棒」は正しく使いたいものです。