ベッキーの不倫騒動ですが、この問題のそもそもの始まりは、週刊文春がベッキーと川谷氏のLINEのやり取りを公表したことです。
その時点では、なぜLINEのやり取りが流出したのか不明でした。ハッキングされたのか、2人がセキュリティ対策をなおざりにしていたのかということも疑われました。
しかし、LINE社はそうした可能性を否定し、そのため流出原因はかなり絞られました。
 
「デイリースポーツ」によると、長谷川豊アナウンサーはなにか自信のあるニュースソースがあるらしく、「川谷の妻については、状況からいってLINE流出と文春への提供の実行者に間違いないと断定」し、「そしてこのLINE流出は不正アクセス禁止法に違反する行為で、『ゴリゴリの犯罪行為です。刑事事件なんです』」とし、「すでにサイバー警察が動いています」ということです。
 
川谷氏の妻が流出元であるとは簡単に断定できませんが、少なくとも誰かが不正に流出させたようです。
そうすると、それを掲載した文春にも問題がありそうです。不倫とはいえ完全にプライベートな問題ですし、それを公表することに公益性もなにもないからです。
 
そして、いちばんの問題は、一般の人やテレビのコメンテーターです。
誰でも他人のプライバシーをのぞき見たいという気持ちがありますから、文春を読むのはしかたないと思います。しかし、それで得た情報をもとにベッキーや川谷氏を公の場で批判するのは、裁判で不正な捜査で得た証拠を採用して有罪判決を出すのと同じようなものです。
 
だいたい不倫といっても、不倫相手の配偶者に対しては悪いことですが、社会的に批判されるいわれはありません。ベッキーが日ごろから、不倫をしてはいけないと人の生き方を説いていたなら別ですが。
それに、この件を最初に報じた文春の記事では、2人は川谷氏の郷里である長崎に旅行して、川谷氏は実家でベッキーを両親に引き合わせていたということです。つまり最初から結婚を前提にしていて、離婚の方向も決まっていたのでしょう(ですから、流出元は妻ではないかと疑われるわけです)
 
ベッキーはこれまで恋愛の話がまったくありませんでした。これは30歳をすぎた女性としてはかなり問題です。ですから、今回の恋愛話は、不倫とはいえ、祝福されてもいいぐらいです。
 
「センテンススプリング」とか「レッツポジティブ」といった言葉もやり玉に挙げられていますが、2人のプライベートなやり取りを公の場に引き出して笑いものにするというのは、笑いものにする人の人間性が疑われます。
不正な手口でプライベートなやり取りが流出したのだとすれば、なおさらです。