自民党の宮崎謙介衆院議員は2月12日、記者会見して議員辞職を表明しました。
不倫で議員を辞めるとは前代未聞です。
 
不倫というのは昔風にいえば浮気です。もちろん犯罪でもなんでもありません。
不倫をしても、政治家として有能であれば問題ないという考え方もあるはずです。たとえばビル・クリントン大統領は、大統領執務室で研修中の女子大生といやらしいことをして、そうしたことがすべて明らかになっても、大統領として評価されています。
 
甘利明衆院議員は口利き疑惑で経済再生担当相を辞めましたが、議員は辞めていません。しかし、こちらは犯罪の疑いですし、はるかに悪質です。宮崎議員とバランスが取れません。
 
しかし、考えてみると、宮崎議員もなかなか悪質です。育休を取ると言い出したときは、家族をたいせつにする人だと多くの人は思ったでしょう。しかし、実際は妻が妊娠中に不倫をしていたわけで、ぜんぜん家族思いではなかったわけです。
 
今の時代、家族の価値がとても高くなっています。ハリウッド映画も、恋愛ものは少なくなって、家族ものとか、家族を守るために犯罪組織と戦う、みたいなものが全盛です。
ですから、宮崎議員みたいに家族をたいせつにする格好を見せれば、大いにイメージアップがはかれるわけです。
 
実際は家族思いではなかったということで、宮崎議員は“家族思い偽装罪”になります。これは道義的にはけっこう重い罪かもしれません。そうすると議員辞職もありということになります。
 
 
最近、家族思いであることをアピールする人がいっぱいいますが、実際に家族をたいせつにしているかどうかはなかなかわかりません。
たとえば覚せい剤取締法違反で逮捕された清原和博容疑者は、ことあるごとに息子への思いを語っていました。その思いは本物かもしれませんが、清原容疑者がよい父親であるかどうかはわかりません。よい父親であれば、たいていよい夫でありそうなものですが(田代まさし氏も最初に逮捕されたときは家族への思いを熱く語っていましたが、その後離婚しました)
 
女性の芸能人で、子育てをブログで発信している人もよくいます。それによって家族をたいせつにしていることをアピールしているのでしょう。
 
また、芸能人に限らず、子どものためにキャラ弁をつくっている母親もよくいます。キャラ弁は子どものためのようですが、ほんとうに子どものためになる弁当は、栄養があっておいしい弁当です。キャラ弁は時間がかかるので、衛生上の難点も指摘されます。子ども思いをアピールするためにキャラ弁が利用されている面もありそうです。
 
“家族思い偽装罪”は宮崎議員に限らず広く蔓延しているのではないでしょうか。