バイオリニストの高嶋ちさ子さんが、子どもが約束を破ったからとゲーム機を壊し、これはDVではないかと炎上騒ぎになっています。
 
私の偏見と思われてけっこうですが、クラシック界の人には変人が多いです。幼少時からきびしいトレーニングをしないと一流になれない世界なので、親から強制されてやることが多く、そのため人格がゆがんでしまいます。モーツアルトなどその典型です。
高嶋ちさ子さんもそうとう変人なようです。
 
 
怒り狂って息子のゲーム機をバキバキに破壊 高嶋ちさ子の“しつけ”に非難殺到
 
バイオリニストの高嶋ちさ子が寄稿し、212日の東京新聞に掲載されたコラム「ゲーム機バキバキ事件」に非難が殺到し、炎上状態となっている。
 
コラムによると、高嶋の家では子どもが平日にゲームすることを禁止しており、週末宿題が終わって時間が余ったらゲームをして良いというルールにしていた。にも関わらず、金曜の夜に長男(小学校低学年)がゲームをしているところを発見、怒り狂った高嶋は「ゲーム機を手でバキバキと折った」という。長男は悲鳴を上げ、すごく落ち込んだとしている。また、次男(小学校低学年)も、その日はチェロの練習をしていなかったため、「次男の分もへし折って壊しました」とのこと。そして、「自分で働いたお金で買ったゲーム機を自分で壊す気持ち、あなたに分かるの?あなたはゲームが一生できないことを嘆くより、ママからもう二度と信用されないということを心配しなさい!」と二人に怒ったと明かしている。
 
 
ネットでは、高嶋のゲーム機を壊して叱るというやり方に否定的な声が多く寄せられている。
「子育てではなくただの虐待」
「そもそも何故子供が親に信用されなければならないのか。本来は子供が親を信用するもの」
「働けもしない子供に働いて稼いだものを壊す気持ち?」
「そもそも子供がこうなったのも親の指導力不足でしょ」
「子供の所有物を勝手に壊す権利は親には無いと思う」
「躾と称して子供の自由を奪う行為で躾けた気になっている親は醜い」
「息子という奴隷が欲しかったんですね」
「下手すれば子供から報復されてもおかしくないほど危険」
「ものをたいせつにという大事な教育観点が抜けている」
 
 
一方、「約束守らなかったのが発端だから、悪いのは子供 極端すぎるのは確かだけど」、「そう思われても、結果的に子供のためになるからこうしてるんじゃないですか?」と一定の理解を示す声もある。
 
 
ニートの息子のゲーム機をハンマーや芝刈り機などで壊す海外の親をたまに見かけるど、日本にもいた。ただ、「あなたはゲームが一生出来ないことを嘆くより、ママから二度と信用されないことを心配しなさい」という発言に関しては異論反論ありそう。 pic.twitter.com/QFgguoZTuN

—キネ (@djgicc) 2016, 2 12

 
 
もちろんこれは批判されて当然です。物を壊して恐怖心を与えるのもDVの一種です。
 
ただ、約束を守らなかった子どもも悪いので、ある程度のことはしつけのためにも必要だという意見もあるようです。
 
しかし、「約束を守らない子どもも悪い」という考え方は、根本的に間違っています。
約束というのは、契約もそうですが、対等の関係でするものです。
この場合、親と子ですから、対等ではありません。子どもはほんとうは週末しかゲームをしてはいけないという約束などしたくなかったのですが、お母さんが怖いので、やむをえずしたのです。もし「そんな約束はしない」と言ったら、お母さんは怒り狂って、その場でゲーム機をバキバキにしたかもしれません。
 
ですから、これは「強要された約束」で、ほんとうの約束ではありませんから、約束を破ったから悪いとはいえないわけです。
 
 
では、高嶋ちさ子さんが一方的に悪いかというと、単純にそう言い切れないところがあります。
 
「あなたはゲームが一生できないことを嘆くより、ママからもう二度と信用されないということを心配しなさい!」というのはひどい言葉です。母親というのは無条件で子どもを愛するものですが、この母親は条件をつけています。
これは典型的な「毒親」の姿です。
「勉強のできない子は私の子じゃない」「親の言うことを素直に聞かない子は愛してやらない」というように、愛情に条件をつけることで子どもを支配するのが毒親です。
しかし、実際はこのような言葉を発することはありません。あくまで態度で示すだけです。言葉だけ聞いていると、むしろよい親のようです。
そのため子どもは、毒親を毒親と認識することができず、心を病んでしまうことが多いのです。
 
その点、高嶋ちさ子さんは自分の愛情に条件があることを公言していますから、子どもにとってとてもわかりやすい毒親です。
こんな毒親はほかにいないと思われます。
 
高嶋ちさ子さんは、テレビ番組でのトークがとてもおもしろいので、私は好んで見ています。
高嶋ちさ子さんの子どもは、将来大きくなったとき、心を病むこともなく、「自分の母親はこんなひどい母親だった」とおもしろおかしく語ることができるのではないでしょうか。
そういう意味では、高嶋ちさ子さんはそんなにひどい母親ではないということになります。