人権意識などまったくなさそうな安倍首相が、珍しく「人権問題だ」と強い調子で反発しました。どういう事情があったのでしょうか。
 
 
首相、民主の「睡眠障害」発言に反発 「人権問題だ」
 
 安倍晋三首相は19日午前の衆院予算委員会で、民主党の中川正春・元文部科学相が16日に「首相の睡眠障害を勝ち取りましょう」と発言したことに対し、「私をそういう状況に陥れようと考えているのか。人権問題だ。私にだって家族がいる」と強い調子で反発した。
 
自民党の丸山和也参院議員による「アメリカは黒人が大統領になっている。これ、奴隷ですよ」などの発言に対し、民主党の西村智奈美氏が同委で「大変ひどい差別発言だ」と追及したのに反論した。
 
 中川氏は16日の党代議士会で、甘利明・前経済再生相が睡眠障害と診断されたのを受けて発言した。西村氏は「発言者(中川氏)もおわびをし、撤回した」と述べたが、首相は「私に対する謝罪は一切ない」と憤った。
 
 首相はその上で「与党・野党を問わず、人権を侵害する発言をしてはならないことは当然だ。自分たちの発言は影響力があることを肝に銘じながら、発言していくべきだ」と語った。
 
 
民主党の中川正春議員が「首相の睡眠障害を勝ち取りましょう」と言ったのは問題です。世の中の睡眠障害の人たちを傷つけるからです。
で、安倍首相はそういう観点から抗議したのかというと、そうではありません。自分のことだけを言っているのです。
「人権問題だ」というのも、自分の人権のことです。
ということは、安倍首相は民主党の力によって自分が睡眠障害になる可能性があると思っていることになります。
安倍首相は呪術を信じていて、民主党には呪術師がいると思っているのでしょうか。
 
いや、睡眠障害というのは心因性の面もあるかもしれません(調べると睡眠障害というのは「広く睡眠に関する病気全般を指す言葉」とあります。こんな診断書で国会を休む甘利前大臣も問題です)
そうすると安倍首相は、野党が精神的に追い込むような追及をしてくると自分は睡眠障害になる可能性があると思っていることになります。
自分は精神的にひ弱であると認めて、公言しているわけです。これでは首相は務まりません。
日本の首相にそういう弱みがあることを知った外国はむしろその弱みをついてくるでしょう。
 
安倍首相は「人権問題だ」と言った以上、民主党の呪術を恐れているのか、野党のきびしい追及で睡眠障害になる精神的な弱さがあることを認めているのか、どちらかはっきりしなければなりません。
 
 
ところで、安倍首相に関してはこんなへんなニュースもありました。
 
民主、維新による安倍首相のトイレ阻止、おおさか維新・松浪氏「衝撃受けた」
 
 おおさか維新の会の松浪健太衆院議員は19日の衆院予算委員会で、トイレに向かう安倍晋三首相を民主党や維新の党が引き留めた問題で、「衝撃を受けた」と述べた。
 
 維新の党の柿沢未途氏の質問中、首相が席を立つと柿沢氏は「時計を止めてください」と述べて引き留め、麻生太郎副総理兼財務相の答弁中に首相がトイレに向かうと民主党の山井和則氏が竹下亘委員長に抗議。戻った首相が「財務相が答弁している間に小用を果たしてきた。トイレに行く時間を与えないのは前代未聞だ」と答弁する場面があった。
 
 松浪氏は「いろんなトラブルがあった。衝撃を受けたのは、首相がなんと、答弁で『小用』という言葉を使った。国民の前で、正直、こういう議論はみっともない」と苦言を呈した。そのうえで、「予算委に首相を1日7時間もはりつけて、これほど、酷使する国はない。首相の待遇改善を議論してほしい」と竹下氏に求めた。
 
 
野党が首相にトイレに行く時間を与えないとすれば問題です。
ここは安倍首相も「前代未聞だ」ではなく「人権問題だ」と言っていいところです。
 
もっとも、安倍首相がわざわざ「小用」という言葉を使ったのは、ストレスに弱い大腸のことを隠そうとしたのかもしれません。だとすると、やはり首相の適格性が疑われることになります。