安倍政権は川内原発を稼働し続けています。気象庁は4月17日の発表でも「地震活動の今後の展開は現時点で予測できない」と言っているのですが。
地震により川内原発が重大な事故を起こす確率はかなり低いでしょう。しかし、もし事故が起こったときの被害の深刻さを考えれば、停止しておくに越したことはありません。
 
一方、安倍政権は米軍のオスプレイを支援物資輸送のために受け入れることを決定し、安倍首相は「米国の友情に心から感謝したい」と述べました。
自衛隊の輸送機とヘリコプターで足りないとは思えません。
震災までも安全保障政策のアピールに利用しようというのでしょう。
 
安倍政権は安全保障政策に力を入れているとされますが、“原発の安全保障”のほうはさっぱりです。
 
ということは、「安全保障」という言葉を使うのが間違っています。
安倍政権の場合は「先軍政治」というべきです。
 

 
産経新聞も震災に乗じて「先軍政治」ならぬ「先軍報道」を行っています。
  
東北の陸自部隊2300人現地入り 「感動」のツイート相次ぐ
 
 熊本地震の被災者救助・支援のため、陸上自衛隊東北方面隊の災害派遣部隊(隊長・掛川壽一第6師団長)約2300人が18日、九州に到着し、活動を開始した。救助や生活支援、道路の復旧などを急ぐ。
 
 派遣部隊は第20普通科連隊(山形県東根市)、第21普通科連隊(秋田市)、第44普通科連隊(福島市)など東北6県の部隊で構成。
 
 ほとんどが東名高速や中国道などを経由して陸路で現地に入った。ツイッター上には移動する部隊を見た人による「東北の自衛隊が熊本に向かっている。感動した」といった書き込みや写真投稿が相次いだ。
 
 ショベルカー7台や野外炊具18台、野外入浴セット4台も運搬。大分県の日出生台(ひじゅうだい)演習場や熊本県阿蘇市の一の宮運動公園に集結した後、それぞれの活動現場に向かった。
 
 航空自衛隊は16日夜に岩手、宮城、山形、福島の災害派遣医療チーム(DMAT)を松島基地(宮城県東松島市)から運んだほか、17日に輸送支援のため三沢基地(青森県三沢市)のCH47ヘリを派遣。18日には同基地から支援要員などを送り込んだ。
 
 海上自衛隊は同日、大湊基地(同県むつ市)に備蓄していた支援物資を八戸航空基地(同県八戸市)から空輸した。
 
 
要するに自衛隊の災害派遣部隊が移動しているというだけの記事です。それが「感動した」ということになりますが、この「感動した」という書き込みは被災地の人のものではなさそうです。
自衛隊を賛美する言葉ならどこからでも引っ張ってくるのでしょう。

被災地で活動する自衛隊を描く記事もあります。
 
 
「自衛隊頼りになる!2日ぶりの温かいご飯」 給水に炊き出し、医療チームの支援も始まる
(前略)
 ともに北熊本駐屯地(熊本市北区)に本拠を置く陸上自衛隊第8特科連隊と、第42普通科連隊第4中隊が17日、西原村に入った。650人が避難した西原中学校に到着すると、子供が「かっこいい車が来たよ」と歓声を上げた。
 
 「全力でお米をたきます。皆さん、待っていてください」
 
 支援長の坂本利彦曹長(49)が声をかけ、約20人の隊員は早速、おにぎり1600個分の大量の米を炊き始めた。
 
 45分ほどで炊きあがると、被災者30人が手分けして、おにぎりを握った。
 
 吉木亮子さん(63)は「2日ぶりの温かいご飯です。自衛隊さんが来てくれて本当にありがたい」とほおばった。
(後略)
 
このあと、自衛隊が給水活動をすると、被災者は「「水がないと何もできなかった。やっぱり、自衛隊は頼りになりますよね」と語ります。
 
自衛隊の活躍を伝える記事――と言いたいところですが、自衛隊はただお米を炊いて、給水活動をするだけです。
消防隊員などがまだ必死で救助活動をしているときに、こんな記事を書いていていいのかと言いたくなります。
 
中でも『西原中学校に到着すると、子供が「かっこいい車が来たよ」と歓声を上げた』というくだりは、自衛隊賛美に子どもを利用しているだけに悪質です。
私は「兵隊さんよありがとう」という軍国歌謡を思い出しました。
 
 
「兵隊さんよありがとう」
一、
   肩をならべて兄さんと
   今日も学校へ行けるのは
   兵隊さんのおかげです
   お国のために
   お国のために戦った
   兵隊さんのおかげです
 
 二、
   夕べ楽しいご飯どき
   家内そろって語るのも
   兵隊さんのおかげです
      :
      :
     () 
      :
      : 
  兵隊さんよ ありがとう
   兵隊さんよ ありがとう
 
 
産経新聞は戦争になると、きっといい翼賛記事が書けます。