小学校でプログラミング教育が2020年度から必修化される見通しだということです。このニュースを聞いて、私はいろいろな意味でびっくりしました。
 
ひとつは、今プログラミング能力はそれほど広く必要とされているのかということです。
確かにいろいろなアプリがどんどんつくられて、大きな産業になっているようですが、つくるのは一部の専門家で、一般の人はユーザーとして享受するものと私は思っていました。
 
それから、プログラミングというのは数学的、抽象的な能力が必要なはずで、一般の人(子ども)が対応できるのかということです。算数でマイナス計算が出てくるだけでとまどう人が少なくないのが実情です。
 
あと、小学校の教師が教えられるのだろうかとか、プログラミングを教えた分ほかの教科が削られるはずで、そっちは大丈夫なのだろうかとか、いろいろ疑問はあります。
 
プログラミング能力の必要性はひじょうに高まっているのでしょう。そのへんは私の認識不足だと思います。
しかし、必修化、つまり全員にやらせる必要があるとは思えません。
 
 
英語教育については、すでに2011年から小学校5、6年生で必修化されています。
そして、文科省は2020年までに3年生から必修化する方針を固めたということです。
 
これもかなり疑問です。
英語教育の効果も疑問ですが、これからは翻訳機や翻訳ソフトが進歩して、日常会話はそれで用が足りるようになると思われます。
ですから、英語はグローバルに活躍したいという人だけがやればいいのではないでしょうか。
 
つまり、プログラミングにせよ英語にせよ、必修化せずに選択制にすればいいのです。
 
たとえばプログラミングを選択制にすれば、選択する子どもはそんなに多くないはずですから、教師も一部だけ対応すればよく、楽に実施できます。
 
 
今の義務教育は必修化にこだわりすぎです。
必修の科目は、読み書き計算と体育ぐらいで、あとは全部選択制でいいはずです。
そうすれば、子どもはたとえば数学と理科とプログラミングばかり選択するということもできます。
選択制なら英語だけでなく中国語やスペイン語も取り入れられます。
 
もちろん1人の教師がすべて教えるということはできませんから、中学校みたいにある程度専門化し、さらには学校外の塾やインターネットで学ぶことも可能にすればいいわけです。
 
今の義務教育は、子どもを均一な“品質”に仕上げなければいけないという思い込みがあるようです。
子どもはそれぞれ個性があるのですから、仕上がりもバラバラでいいはずです。
個性を無視する必修化は、教えるほうも教えられるほうも不幸です。