6月9日の朝日新聞に小さなベタ記事ですが、もしかして日本が大きく変わるきっかけになるかもしれない記事を見つけました。
 
 
渡辺恒雄座長が退任 情報保全諮問会議
 
政府は8日、特定秘密保護法の運用をチェックする有識者会議「情報保全諮問会議」の渡辺恒雄座長(読売新聞グループ本社代表取締役主筆)が7日付で退任し、後任に8日付で同社取締役最高顧問で主筆代理の老川祥一氏が就いたと発表した。渡辺氏から退任の申し出があったといい、後任は渡辺氏の推薦を踏まえ、安倍晋三首相が委嘱した。座長の任期は2年で、渡辺氏は2014年1月から初代座長を務め、今年1月から2期目に入っていた。
 
 
任期途中で辞めるというのはどうしてでしょうか。「渡辺氏から退任の申し出があった」と書かれているだけで、その理由は書かれていません。
 
渡邉恒雄氏は1926年5月30日の生まれで、現在90歳です。健康上の理由からと考えるのが妥当でしょう。
 
渡邉氏は読売新聞グループを独裁的に支配し、政界とりわけ安倍政権に強い影響力を持っています。読売新聞の論調は強い安倍政権支持です。もしその論調が変わったら、内閣支持率は10ポイントぐらい変動するかもしれません。
 
もっとも、健康上の理由から退任したと決めつけるわけにいきません。
調べてみると、こういう人事情報がありました。
 
 
読売新聞社長に山口氏 渡辺恒雄会長は主筆専任
 
 読売新聞グループ本社は24日、取締役会を開き、山口寿一経営主幹・東京担当(59)が社長に昇格する人事を内定したと発表した。白石興二郎社長・編集主幹(69)は代表権のある会長に就く。渡辺恒雄会長・主筆(89)は代表権のある主筆専任となる。6月7日に開く株主総会とその後の取締役会で正式に決める。社長を5年間務めた白石氏から山口氏へと体制を若返らせる。
 
 
5月末に人事案が決まり、6月7日の取締役会で正式に決まり、その翌日に渡邉氏が有識者会議の座長を退任するという流れになっています。既定路線だとすると、健康上の理由で退任したのではなさそうです。
 
とはいえ、会長をやめて主筆専任になったからといって有識者会議の座長を退任する必要はなく、やはり健康上の理由である可能性もあります。
それに、この読売新聞グループの人事そのものが渡邉氏引退への布石かもしれません。
 
そう思って、この人事の意味を調べようとしましたが、ほとんど情報がありません。
唯一見つけたのが「THE PAGE」のこの記事です。
 
読売新聞・渡邉恒雄主筆90歳、新聞の「主筆」とは何をする人なのか?
 
この記事によると、渡邉氏は依然社内の序列ではいちばん上であり、会長を退任して主筆専任になったのは、死ぬまで主筆を続けるという意志の表れだということです。
 
とはいえ、90歳ですから、そんなに長く続けられるはずはありません。
 
カリスマ経営者としてはセブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)がいますが、先日、人事の混乱の責任を取って引退を表明し、名誉顧問に就任することになりました。鈴木敏文氏は83歳です。
 
また、スズキの鈴木修会長兼最高経営責任者(CEO)は、燃費不正問題の責任を取ってCEO職を辞任するとつい先日発表しました。鈴木修氏は86歳です。
 
渡邉氏の引退も時間の問題ですが、今どうなのかについてまったくといっていいほど情報がありません。
 
 
一方、舛添要一都知事については、連日山ほどの報道があります。
しかし、舛添知事はいわば一匹オオカミみたいな人です。都知事を辞めたからといって、日本の政治が変わるということはありません。
あまりにも対照的な報道にあきれます。