舛添要一都知事が辞職を表明しましたが、後任選びの選挙費用が約50億円かかるそうです。“舛添たたき”ゲームに夢中で興じていた人も、少しは目が覚めたでしょうか。
 
「舛添知事は辞任しても、疑惑は解明されないままだ」ということが言われますが、解明されない疑惑というのはなんでしょうか。
家族旅行で会談したとされる出版社社長の名前ぐらいしか思い浮かびません。
 
もともとは海外出張が「豪華すぎる」と批判されることで始まったのですが、最後は逆に「ケチだ」「セコい」と批判されました。
人をセコいと批判する人は、自分はどうなのでしょうか。
「汝らのうちセコくない者、石持て打て」と言いたいところです。
 
「豪華すぎる」とか「公私混同」はもちろん批判されるべきですが、それは舛添知事だけのことではありません。
 
都議団のリオ視察旅行が豪華すぎると批判する記事もあります。
 
舛添知事非難したのに…都議団リオ視察1億円超!?
 
この記事によると、リオ・オリンピック視察旅行に行く都議が、予定の20人から27人にふえ、オリンピック会期中はホテルの宿泊料が高騰し、費用が1億円になりそうだということです。なお都議27人のフライトは全員ビジネスクラスだということです。
 
また、豪華すぎると批判された舛添知事のパリ・ロンドン旅行ですが、職員が19人随行していて、全員が豪華ホテルに泊まっています。19人も随行する必要のあるはずがなく、都の職員も税金にたかっているのです。こういう取り巻きが舛添知事を勘違いさせたということもあるはずです。
 
「公私混同」も政治家なら誰でもやっているはずです。
自営業者なら、個人的な支出を経費として計上するということは誰でもやっています。
舛添知事は家族旅行が問題になりましたが、旅行といえば、ある作家は税務署に呼び出され、「あなたはこのときに海外に取材旅行にいってますね」「はい」「○月○日に結婚していますね」「はい」「こういうのは普通新婚旅行といいます」と言われ、経費とは認めてもらえなかったそうです。
もちろんこういうのはいけませんが、舛添知事に石を投げつけられる人はそんなにいないはずです。
 
今回の“舛添たたき”ゲームは、バイト店員炎上騒ぎや不倫芸能人批判と同じ系列のものだと思います。ただ、政治家で税金がからんでいるためより正義心を満たせるので、一段と激しくなりました。
基本は弱い者イジメだと思いますが、あまりにも勢いがついて、最後は自民党や公明党も対応せざるをえなくなりました。
 
世論が政治を動かしたということでは民主主義の勝利ということになりますが、いいほうに動かしたかどうかはわかりません。
「道徳という棍棒を持ったサル」が暴れただけの印象です。