4泊5日でベトナム旅行に行っていたためブログの更新が遅れました。
 
旅行中、テレビはもっぱらBBCニュースを見ていましたが、次々と事件が起こって、世界は大揺れという感じでした。
最初は、常設仲裁裁判所が南シナ海問題で中国の主張を否定したというニュースです。これはけっこう大きく扱われていました。
それから、ニースでトラックによるテロが起き、臨時ニュースでそのことばかりやっていると思っていたら、今度はトルコのクーデターです。
 
これらはみな関連しているというか、根はひとつではないかと思いました。
つまりすべての元にアメリカの存在があるのです。

 
南シナ海問題は中国の覇権主義に原因があると考えられますが、覇権主義の元祖はアメリカです。中国はアメリカを見て、同じ程度のことは許されると思ったのでしょう。
 
アメリカのティモシー・キーティング海軍大将は米上院軍事委員会公聴会で、中国海軍の高官が「太平洋を分割し、米国がハワイ以東を、中国が同以西の海域を管轄してはどうか」と提案したことを証言しています。
この提案がどの程度本気のものかわかりませんが、中国海軍の高官が覇権国同士で会話をしているつもりであることは明らかです。
 
アメリカは中国に対して、判決に従うように求めていますが、アメリカ自身は判決の根拠である国連海洋法条約を批准していません。国際条約なんかに縛られたくないからです。
中国はアメリカのまねをしているだけですから、アメリカが文句をつけるのは矛盾しています。
 
アメリカの勝手な振る舞いのせいで、国連の権威はどんどん低下しました。そのため中国も平気で判決を無視できます。
 
アメリカの覇権主義を野放しにしてきたことが現在の南シナ海問題を引き起こしたともいえます。
 
 
ニースのテロは、BBCで最初「トラック・アタック」で80人が死んだと報じられていたので、てっきりトラック爆弾によるテロかと思いました(私の英語力のせいもあります)。ところが、大型トラックで人をひきながら暴走したということで、それで84人も殺したのでした。
爆弾を用意するのは容易ではありませんが、大型トラックを用意するのは簡単です。こんなことで多数の人を殺せたわけです。
 
先月、フロリダ州オーランドのナイトクラブでアフガン系アメリカ人による銃乱射テロがあり、このときは50人が死亡しました。これは突撃銃1丁による犯行でした。
 
最近のテロは最小の手間で最大の効果を生むものに“進化”してきているようです。こんなテロは防げるわけがなく、アメリカの対テロ政策の誤りは明らかです。
 
 
トルコで軍事クーデターが起こるのは今回だけではありません。1960年と1980にも起こっていますし、1997年には軍の圧力で連立政権がつぶされました。トルコ国民はイスラム主義的ですが、軍や司法組織は完全な世俗主義です(世俗主義とはいいますが、実際は欧米化原理主義みたいなものです)。イスラム色の強い政権ができると軍がつぶすということが繰り返されてきました。
そして、そんなトルコをNATOは受け入れてきました。
つまりNATOは、その国が反イスラム主義政権であれば、民主主義国でなくてもよかったのです。
 
今回の軍事クーデターは、エルドアン政権がどんどんイスラム色を強めてきたために起こったものと思われます。ということは、アメリカなどNATOの反イスラム主義的価値観が招いたクーデターだともいえます。
 
 
考えてみると、現在の日本の混乱もアメリカに原因があるといえます。
山本太郎議員が国会で安倍政権の政策は第三次アーミテージ・ナイレポートの完コピではないかと追及したように、安保法制もアメリカの要請に応えたものです。
 
アメリカが日本に軍事基地を置いていたり、南シナ海で「航行の自由」作戦を実施したりするのはなんのためでしょうか。
要するに「世界に冠たるアメリカ」を示すためです。それ以外には考えられません。
 
世界に混乱をもたらしている最大の原因はアメリカの覇権主義です。