次期国連事務総長に元ポルトガル首相で前国連難民高等弁務官のアントニオ・グレーテス氏が選ばれることが確実になりました。
グレーテス氏について、その経歴とか、家族のこととかが紹介されていますが、宗教について書かれた記事がありません。
 
ポルトガル人ですから、まず確実にキリスト教徒で、それもカトリックでしょう。それに、社会党書記長だったりしたので、あまり信仰心は篤くないでしょう。そういうことで書かれないのかもしれませんが、今はイスラム過激派との戦いが世界における最大の問題ですから、次期国連事務総長の信仰する宗教がなにかは重要な情報です。
 
これまで国連事務総長は代理も含めて9人いますが、イスラム教徒は1人もいません(潘基文氏は自分の宗教を明らかにしていないので除く)
 
エジプト人のガーリ氏はキリスト教の一派であるコプト正教会の信者でした。
 
ビルマ人のウ・タント氏は仏教徒でした。キリスト教徒でないのはウ・タント氏だけです。
 
つまり歴代国連事務総長はキリスト教徒に偏っており、イスラム教徒はまったく排除されています。
 
国連事務総長は、慣例として大国からは選ばれません。また、地域が偏らないように配慮されます。今回は潘基文氏の次ですから、アジアはなかったわけです。
これまで東欧からは1人も選ばれていなかったので、今回は東欧から出そうという動きがありました。また、女性は1人もいなかったので、今回は女性を選ぼうという動きもありました。
 
次期国連事務総長選、10人前後が取りざたされる乱戦状態 「東欧出身」か「女性」か初物争いも
 
しかし、イスラム教徒から選ぼうという動きはなかったようです。
 
「クオータ制」といって、人種差別や性差別による偏りをなくすために議員数などを割り当てることが多くの国で行われています。
クオータ制は宗教差別に対しても行われていいはずです。
世界におけるキリスト教徒は約20億人、イスラム教徒は約16億人です。国連など国際機関でこの人口比率が反映されているとは思えません。
 
宗教差別にもクオータ制を採用しようという動きがないのは、宗教差別が隠されているからです。たとえば「これまでイスラム教徒の国連事務総長は1人もいなかった」とか「次期国連事務総長もキリスト教徒だ」といったことはまったく報道されません。
 
イスラム教差別をなくさずにイスラム過激派のテロだけをなくそうとしても、うまくいくはずありません。