大阪府警の機動隊員が沖縄でヘリパッド建設反対派に対して「土人」発言をしたのを擁護する人がいます。
松井一郎大阪府知事は「活動家の皆さんもあまりにも過激な活動をしている」「機動隊に勤務ご苦労様と言うのは当然だ」と府議会で答弁しました。
要するに向こうが暴言をしているのだから、こっちも暴言するのは当然だ、という理屈です。
「土人」発言を擁護しているネトウヨなどもみな同じ理屈です。
 
しかし、公務中の警官が「売り言葉に買い言葉」みたいなことをしていいわけがありません。
松井知事は、暴力団と対峙している警官がヤクザと同じ言葉づかいをするようになっても擁護するのでしょうか。
 
この点は、橋下徹氏のほうがまともです。橋下氏は大阪市長だった2012年4月の新規採用者発令式でこう語りました。
 
「公務員たる者、ルールを守ることを示さないと。皆さんは国民に対して命令する立場に立つ。学生のように甘い人生を送ることはできない」
 
「国民に対して命令する立場」という表現はへんですが、とくに警官は国家権力の実行部隊で、拳銃を携行しているのですから、高いモラルが求められるのは当然です。暴動が起こったとき、警官が暴徒といっしょになって興奮していたら、仕事になりません。
 
「売り言葉に買い言葉」という理屈が通用するのは一般人の場合、たとえば右翼団体と左翼団体がぶつかり合っているような状況です。
ヘリパッド建設反対派は左翼でしょうから、松井知事などは警察を右翼団体だと思っている理屈です。
 
実際のところ、戦前の警察は左翼や反戦派を弾圧し、戦後は冷戦構造の中で左翼を敵視してきましたから、右翼団体みたいなものです。
しかし、こうしたことは許されません。冷戦は終わったのですから、なおさらです。
 
自民党は、教員など公務員の政治的中立にはうるさいのに、警察の偏向は放置しています(というか、自民党が偏向を促進してきたようなものです)
自民党にしても松井知事にしても、自分が偏向しているので、警察の偏向は認識できないわけです。
 
なお、警察の偏向の実態については例によって「リテラ」が記事を書いています。
 

「土人」発言の背景…警官に極右ヘイト思想を教育する警察専用雑誌が!ヘイトデモ指導者まで起用し差別扇動

 
 
「土人」発言をきっかけに、警察の政治的偏向に焦点が当たるといいのですが、マスコミはまったくと言っていいほど警察批判はしないので、残念ながら望み薄です。