俳優の成宮寛貴氏が「フライデー」にコカイン吸入疑惑を二度にわたって報じられた直後、芸能界引退を表明しました。展開があまりに早いこともあって、引退することはないとか、フライデーはけしからんといった声が優勢です。
また、自身のセクシュアリティのことも引退の理由に挙げられていたため、同性愛などで引退するのはおかしいという意見もあります。
 
しかし、成宮氏に同情的な人たちも、もし成宮氏が警察に逮捕されたら、一転して成宮氏を非難するでしょう。
成宮氏もそのことがわかっているので、いち早く引退表明をしたのではないかと思われます。
 
成宮氏を好きな人、成宮氏のことを親身になって考える人は、薬物使用という事実を知っても、非難したりしません。逆に、体は大丈夫だろうか、離脱できるだろうか、今後の芸能活動はどうなるだろうかと心配するはずです。
薬物を使用している人を非難したら、現実から逃げたくなって、よけい薬物にはまってしまいます。

 
私がこの件で思ったのは、成宮氏の周りの人たちは、成宮氏のうわべしか見ていないのだなあということです。それがもしかして成宮氏を薬物に走らせたのかもしれません。
次の記事などその典型です。
 
 
成宮寛貴 俳優仲間、芸能リポーターが明かした素顔「正義感強い」
 
 2日発売の写真週刊誌「FRIDAY」が、俳優・成宮寛貴(34)のコカインなど薬物の使用疑惑を報じた。同日放送の各局報道番組でも疑惑報道を取り上げ、親交のある俳優仲間や芸能リポーターらが成宮の印象を語った。
 
 フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」では、俳優・八嶋智人(46)が「友達だったりするので、どういうことになっているのか知りたいと思っています」と厳しい表情でコメント。ドラマでの共演をきっかけに「何度もご飯を食べたことがある」と親交があることを明かし、さらに「現場ではとっても正義感が強くて、芝居の取り組み方も真面目な青年だと認識しています」とその印象を語った。
 
 「取材は何度もしている」と話すのは、芸能リポーターの駒井千佳子氏(51)。日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で、インタビュー中の成宮について「いつも目をじっと見て答えてくれる」と説明。「“僕の答え、大丈夫ですか”“こういう時ドキドキしてしまうので”と話していた」と取材時のエピソードを披露し「誠実ですし、一生懸命な人だという印象」と話した。
 
 また、フジテレビ系「とくダネ!」では成宮が幼いときに両親が離婚し、自らが働いて弟の学費をねん出していたことを伝え、小倉智昭キャスター(69)が「苦労した人がそんなことをするとは思えない」と語っていた。
 
 成宮は1日夜に所属事務所を通じて、薬物使用は「一切ございません」と完全否定。所属事務所も発行元の講談社に対し法的措置を取るとの声明を発表した。
 
 
このときはみんなシロという前提でコメントをしています。しかし、それを読むと、逆にクロではないかという気がしてきます。
「東スポWeb」の『「コカイン疑惑報道」成宮寛貴テレ朝の新ドラマ降板も』という記事にも似たコメントがあります。
 
 
 現場での成宮の評判は良かったという。「いつもめちゃくちゃニコニコしていて機嫌がいい。他の出演者もスタッフも、周囲は誰も不審な点に気付かなかった」(ドラマスタッフ)
 
 
要するにここに描かれるのは、「むりしていい人を演じている」という人間像です。
だめな部分、わがままな部分を隠して、つねにいい人を演じていると、そのストレスから逃れるために薬物に走るというのはありがちです。
 
成宮氏が引退表明をしてからは、負の部分も報道されるようになりました。
たとえば「夕刊フジ」の『衝撃引退の成宮寛貴氏に命の危険…捜査当局がビデオ入手か 違約金は1億円超とも』という記事にはこう書かれています。
 
 
渦中にあるコカイン使用疑惑については、不穏な情報も。「麻布や六本木周辺のクラブによく出入りし、個室で挙動不審な行動をすることが多かった」と事情通。さらに「成宮氏が薬物を吸っていると称したビデオが出回っており、捜査当局も入手しているとも言われています」とも。
 
 
仕事の現場ではつねによい人を演じていて、六本木などの不良仲間の前ではだめな部分を出していたのでしょうか。
仕事現場の人が成宮氏の深いところまで見る目を持って、本音のつきあいをしていればどうなっていたかと思わざるをえません。
 
私が中でもひどいと思ったのが、小倉智昭氏のコメントです。
成宮氏は幼くして両親が離婚して母子家庭で育ち、母親が14歳のときに亡くなったので祖母の家に引き取られ、自分は高校を諦めて働いて弟を大学までやったということですが、それについて小倉智昭氏は「苦労した人がそんなこと(薬物使用)をするとは思えない」とコメントしました。
苦労した人を突き放すようなコメントです。私は特攻隊を賛美する人を連想しました。悲惨な現実を美化して、同情や共感といった心理的負担を回避しようとする人です。
成宮氏は親の愛を十分に受けられなかったのに、自分が弟の親代わりを務めてきたわけで、こういう苦労した人こそ周りの人間がささえなければならないのです。
 
成宮氏の周りの人たちが、苦労した人に対する同情や共感をもう少し持っていれば、成宮氏もまた別の人生がありえたのではないかと思わざるをえません(成宮氏がクロであるという前提の書き方になっていますが、もちろん推測でしかありません)