森友学園の籠池泰典理事長を見ていると、トランプ大統領に似ているなあと思います。
平気で嘘をつく。嘘を追及されると、マスコミを攻撃する。外国や他民族を敵視する。自分は国のために尽くすすばらしい人間だと主張する。
トランプ大統領は自己愛性人格障害だと言われていますが、籠池氏も同じでしょう。
 
似たような人間はいっぱいいます。前NHK会長の籾井勝人氏、作家の百田尚樹氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏などです。みな言っていることが同じです。
移民排斥を主張するヨーロッパの右翼政党の指導者も同じでしょう。
安倍首相も似ています。
 
ということは、今世界が直面している問題は、根がひとつということです。
 
 
トランプ大統領や籠池理事長は、きわめて利己的で自己中心的な人間です。
人間は基本的に利己的ですが、同時に人に尽くしたり社会に貢献したりすることを喜びとする利他的な面もあって、バランスが取れているものです。
ただ、中には極端に利己的な人間もいます。そういう人間は当然、周りの人から嫌われますが、ひとついい隠れ蓑があります。それが「愛国」です。
 
愛国というのは、個人から見ると利他的ですが、世界から見ると利己的で、二面性があります。ですから、利己的な人間はそのまま愛国者の仮面をかぶることができて、とても好都合です。
そのため、「愛国心はならず者の最後の逃げ場」という言葉があるように、嫌われ者の利己主義者の多くが愛国者の仮面をかぶります。
 
愛国者を装った利己主義者が世界を危機に陥れているのが今の世界情勢です。
 
 
ただ、日本の愛国者には外国の愛国者にはない特殊な事情があります。
トランプ大統領やヨーロッパの右翼政党は移民排斥を主張しますが、これは一応国益のためということになっています(ほんとうに国益になるかはわかりませんが)
しかし、日本の愛国者は国益にはほとんど関心がないばかりか、むしろ国益に反することばかりしています。
 
たとえば、森友学園の塚本幼稚園では園児に教育勅語の唱和をさせています。しかし、教育勅語は戦前のもので、戦後失効しています。
塚本幼稚園ではまた、五箇条の御誓文も園児に唱和させています。これは150年も前のもので、今の日本にはまったくといっていいほど関係がありません。
また、日本の愛国者がもっともこだわるのは慰安婦問題と南京事件ですが、これはどちらも戦前の日本の問題です。
つまり日本の愛国者がこだわるのは、明治維新から終戦までの日本なのです。
 
逆に言うと、今の日本のことはどうでもいいわけです。
彼らが慰安婦問題と南京事件で戦前の日本を持ち上げようとすればするほど、現在の日本をおとしめることになり、国益を損ねます。
 
 
籠池理事長は日本の自称愛国者の典型です。その言動を観察すると、自称愛国者の実態がよくわかります。
ところが、籠池理事長は3月10日に唐突に理事長退任の意向を表明しました。官邸の圧力があったからだと噂されています。
しかし、籠池氏は自己愛性人格障害の人ですから、自分をアピールしたい気持ちは人一倍強いはずです。
これからもいろんなことを発信していってほしいものです。