米軍の原子力空母カール・ビンソンが朝鮮半島に派遣され、軍事的な緊張が高まっています。
 
北朝鮮はなにをするかわからない国というイメージがあります。今回も「超強硬対応」をするなどと言っています。
しかし、北朝鮮が目指すのはあくまで自己防衛です。軍事力にも限りがあり、本格的な戦争になれば体制が崩壊してしまいます。
 
むしろなにをするかわからないのはトランプ大統領です。
 
トランプ大統領は唐突にシリアのアサド政権の空軍基地をトマホークで攻撃しました。これはアメリカ国内ではわりと評判がいいようで、ヒラリー・クリントン氏も支持を表明しています。
トランプ大統領は内政ではなにひとつ成果を出していません。外交も、二国間交渉などはまだ先の話です。支持率も下がり続けています。
そうした中、軍事で初めて成功体験をしたわけです。
 
4月13日にはアメリカ軍はアフガニスタンで、通常兵器で最大の破壊力があるとされる「大規模爆風爆弾」なるものを実戦で初めて使用しました。
トランプ大統領は軍事に自分の生きる道を見出したのかもしれません。
 
 
常識的には朝鮮半島で軍事衝突はありえません。ソウルは北朝鮮の長距離砲とロケット砲の射程範囲にあり、生物化学兵器も使用されると見られるので、北朝鮮が本格的に攻撃すると、ソウルは甚大な被害を受けます。これが北朝鮮にとっての抑止力になっているのです。
 
しかし、トランプ大統領は差別主義者ですから、韓国民の命を考慮するとは限りません。メキシコ国境に壁を築くと言っているのも、壁の向こうの人間などどうでもいいと思っているからです。
 
 
朝鮮半島の軍事衝突によって被害を受けるのは韓国、北朝鮮、中国、日本です。
トランプ大統領を止める立場にあるのは、同盟国である韓国と日本です。しかし、韓国は政治的空白期にあります。
日本はどうでしょうか。
報道によると、トランプ大統領は4月上旬の安倍首相との電話会談で、「事前に日本に相談する」と言っていたそうです。
相談があったとき、安倍首相がトランプ大統領を止められるかどうかが問題です。