トランプ大統領は4月16日、ツイッターで「北朝鮮問題でわれわれと協力している中国を為替操作国とどうして呼べようか」と述べました。
私はこれを読んだとき、アメリカは水面下で中国と話をつけていて、北朝鮮に核放棄を迫る戦略ができているのかと思いました。
だとすれば、表面の動きだけ見て論じてきたのは無意味です。
 
しかし、経済問題と安全保障問題をからめて取引することは、現実ではあるにしても、公言するべきことではありません。
改めて考えてみると、アメリカ財務省は14日公表した外国為替報告書で中国を為替操作国に認定することを見送ったのでした。トランプ大統領は選挙中に「大統領に就任した初日に中国を為替操作国に認定する」と公約していましたから、明白な公約違反です。トランプ大統領もさすがにバツが悪くて、少しでも正当化するために北朝鮮を持ち出したのだと想像できます。
 
トランプ大統領の発想はつねに「自分ファースト」です。自分がよく思われるためにはなんでも言うのです。
 
また、トランプ大統領は4月6日、北朝鮮への対応について「すべての選択肢がテーブルの上にある」と語りました。
シリア政府軍に対する攻撃直後のことでもあり、これは軍事的攻撃で北朝鮮の体制を崩壊させるという意味ではないかと、急に緊張が高まりました。
しかし、これは単に北朝鮮問題について「イロハから勉強している」というぐらいの意味だったようです。
ワシントン・ポストは14日、トランプ政権が北朝鮮政策について、体制転換を目指すのではなく、核・ミサイル開発を放棄させるために「最大限の圧力」をかける方針を決めたと報じました。
 
トランプ大統領の言うことを真に受けるのは愚かなことです。このことはしだいに広く認識されてきています。
 
トランプは悪性の人格障害!?米で精神科医らが解任求める
 
この記事によると、トランプ大統領の人格障害を理由に解任を求める署名運動に3万人を越える精神医療の専門家が署名しているということです。
記事の一部を引用します。
 
 
 トランプ大統領は就任後も選挙戦中と同様、根拠のない発言を繰り返している。たとえば、就任式の参加者数がオバマ前大統領の時より少なかったと報じたマスコミを「嘘つきだ!」と非難し、「過去最大規模の人出だった」と主張した。CNNテレビなどが流した両者の就任式の映像を比べればトランプ氏の方が少ないことは明らかなのに、また、就任式当日のワシントンの地下鉄の乗降者数でもトランプ氏の方が少なかったことが報道されたにもかかわらず、トランプ氏は主張を変えなかった。
 選挙結果にしても、トランプ氏は選挙人数で民主党のヒラリー・クリントン候補を上回ったが、総得票数ではクリントン氏より約300万票少なかった。この事実を受け入れられなかったのか、トランプ氏は何の根拠も示さずに「得票数で負けたのは300万~500万人の不法移民が不正に投票したからだ」などと突拍子もないことを言い出した。
 ジョンズ・ホプキンス医科大学での精神療法を含め、35年以上の実績と経験を持つジョン・ガートナー精神科医はトランプ氏の一連の言動をこう分析する。
「自分はベストで偉大だと思い込む誇大妄想の傾向が強いので、そこそこの勝利では我慢できないのだと思います。普通なら、“選挙に勝って大統領になったのだから十分だ”と考えるだろうが、彼の場合は“選挙人数でも得票数でも勝っていた”と主張しないと気がすまないのでしょう。就任式の参加者数でも同じことが言えます。トランプ氏は自分に都合の悪い現実を受け入れることができない。本当に危険なのは、彼が事実をねじ曲げ、自分の空想と一致するような“もう1つの事実”(嘘)を作り上げてしまうことです」
 トランプ氏は選挙戦中からずっと事実と異なる発言(嘘)を繰り返してきたが、目的を遂げるためなら平気で嘘をつき、それに対して自責の念を感じることも謝罪することもないというのが多くの専門家の意見だ。実際「トランプ氏の選挙戦中の発言のうち、77%は嘘だった」(『ポリティファクト』)との調査結果もある。
 そして、ロシアによる米大統領選介入にトランプ陣営が関わっていたのではないかとするFBI調査で追い詰められる中、トランプ氏は国民やメディアの関心をそらそうとしたのか、新たな暴言を吐いた。34日の朝、「なんということだ。オバマが投票日直前、トランプタワーを盗聴していたことがわかった。何も見つからなかったが、これはマッカーシズム(赤狩り)だ」とツイッターでつぶやいた。さらにこの後、「神聖な選挙戦の最中、私の電話を盗聴するとはオバマはどこまで落ちたのか。ニクソンのウォーターゲートと同じ悪い奴だ」などと立て続けに3回書き込みをした。
 結局、トランプ大統領からは何の証拠も示されず、FBIのジェームズ・コミー長官は「盗聴は起きていません」と議会で証言し、「トランプ大統領が言う盗聴を裏づける証拠はない」と明言した。
 
 
日本はこれまでずっとアメリカ依存でやってきて、安倍政権による切れ目のない安保法制でますます依存は深まっています。
しかし、トランプ政権に依存するわけにはいきません。
これは日本にとってアメリカから自立するチャンスです。
しかし、安倍政権ではこのチャンスも生かせそうにありませんが。