韓国の新大統領になった文在寅(ムンジェイン)氏は、反米・反日・親北朝鮮だということです。
早くも日本では、北朝鮮と仲良くして同盟国の日本やアメリカを裏切るのはけしからんという声が上がっています。
しかし、韓国の立場としては、まず対北朝鮮政策を決めて、それに準じてアメリカや日本や中国との関係が決まってくるのが当たり前です。もし北朝鮮と関係改善ができれば、アメリカとの同盟がほとんど無意味になるということもありえます。
 
韓国の選挙中にトランプ大統領は「韓国政府はTHAADの代金十億ドルを支払うべきだ」と発言して、韓国民がこれに反発し、反米的な文在寅氏に有利に働いたということです。
 
また、トランプ大統領は「習近平国家主席から『韓国は中国の一部だった』と聞いた」とも発言して、韓国民の感情を逆なでしました。習主席がほんとうにそう発言したのかわかりませんし、韓国民はトランプ大統領にも反発したようです。
 
トランプ大統領は「すべての選択肢がテーブルの上にある」という表現で、北への武力行使を示唆していましたが、それに対しても韓国民は反発しています。アメリカの武力行使で韓国も被害を受けるからです。
 
トランプ大統領の発言をいちいち真に受けるのもどうかと思いますが、ともかく韓国民はトランプ大統領に対してそういう反応をしています。
 
 
 
一方、日本人はトランプ大統領がなにを言っても反発するということがありません。
 
たとえば、トランプ大統領は日本との自動車貿易は不公平だと繰り返し主張していました。これに対して日本側は、「トランプ大統領は事実がわかっていない。日本はトランプ大統領に説明するべきだ」といった反応ばかりでした。「事実に反する批判をするのはけしからん。トランプ大統領は発言を訂正するべきだ」といった反発はありません。
 
トランプ大統領の北朝鮮への武力行使を示唆する発言に対しても、日本はただ受け入れるだけです。そして、今はトランプ政権は一転して米朝対話の方向に舵を切っていますが、これに対しても日本は歓迎も反発もないようです。「せっかく米艦防護をしてやっているのに対話とはなんだ」とか「拉致問題の解決なしの合意には反対だ」とか主張してもいいはずです。
 
韓国の政治は、朴槿恵前大統領の失脚などを見ていると、日本よりも後進的だなあと思いますが、対米関係に限ると、日本よりもはるかにまともです。
その結果、韓国では政治がダイナミックに変化し、政権交代が起きますが、日本ではまったく起こりそうにありません。
 
トランプ大統領はコミーFBI長官を解任するなど、早くも末期症状を呈しています。
トランプ大統領の対北朝鮮政策も、ただ迷走しているだけです。トランプ政権は中国を介して北に「核放棄をすれば体制を認める」と通達したという報道がありましたが、北は核放棄をするはずがなく、トランプ外交の稚拙さは目をおおうばかりです。
 
日本人の中からいつトランプ大統領批判が起きるのか、楽しみに待ちたいと思います。