文科省が国立大学に対して文科系学部の廃止を求めたという話があって、一時騒ぎとなりました。この話にはちょっと誤解があったようですが、こういう騒ぎが起こるのは、文科系の学問に対する疑問があるからでしょう。
そして、その疑問の行き着くところは「哲学は役に立つのか」というものです。
 
もちろん哲学は、役に立つことがあります。
権威に弱い人の前でむずかしい哲学用語を使うと、感心させられます(いやみにも思われますが)
しかし、それ以外にはなかなか思いつきません。
 
そうしたところ、6月17日に行われた第9回AKB総選挙において、NMB48の須藤凜々花さんが突然結婚を発表してファンを驚かせるということがありました。
この須藤凜々花さんは、ニーチェを尊敬する“哲学アイドル”として知られています。
 
なぜ突然結婚発表したかというと、週刊文春に交際相手の自宅にお泊りしたところを撮られたため、雑誌が出るより前にということらしいです。
 
恋愛禁止のAKBですが、似たようなスキャンダルは峰岸みなみさんや指原莉乃さんにもありました。峰岸さんは頭を丸刈りにして謝罪したことが話題になりました。指原さんは謝罪してHKT48に“左遷”されました。
 
それと比べると、凜々花さんの反応には驚かされます。
凜々花さんはまだ20歳です。それで結婚を決断したわけです。また、恋愛禁止のルールを無視して、結婚につながるような恋愛をしていたわけです。
アイドルとしてはありえない開き直りですが、アイドルの世界に風穴を開けたと言えるかもしれません。
 
私はAKBなどのアイドルのことはほとんど知りませんが、凜々花さんのことはたまたま知っていました。凜々花さんはTBS系のCS放送で自分がメイン司会の麻雀番組をやっていて、何度か見たことがあるからです。そのときに“哲学アイドル”であることも知りました。
凜々花さんは堀内進之介という政治社会学者と共著で「人生を危険にさらせ!」という本も出しています。
 
凜々花さんの突然の結婚宣言に、ファンを裏切ったという声があるのは当然ですが、そういう予想される世間の反応を恐れない強さはたいしたものです。
この強さの背景には、やはり哲学があるのかなと思いました。
 
なにかの哲学の内容が役に立ったということではなく、哲学を知っているということが自信になったのではないかと思うのです。
それこそが哲学の効用かもしれません。