安倍内閣の支持率が急落して、軒並み30%台になったと思っていたら、時事通信が7月7~10日に実施した世論調査では29.9%と、30%台も割り込みました。
この急落には、マスコミの影響も大きいでしょう。
 
テレビのワイドショーで政治ネタをやるときは、政権擁護の時事通信特別解説委員の田崎史郎氏と政権に批判的な政治評論家の伊藤惇夫氏が必ずコンビで出演していたものですが、14日のTBS系の「ひるおび!」では、田崎史郎氏が出ていませんでした。
また、BSフジの「プライムニュース」は安倍政権べったりで有名で、かつて安倍首相は「プライムニュースの集い」というパーティに出席して、「こういう良質な番組を地上波でも展開して」と冗談めかして語ったこともあるほどですが、13日の放送では、政権に批判的な中野晃一、飯尾潤、御厨貴、成田憲彦の各教授が出演し、「安倍内閣は回復不可能」と口を揃えて言ったので、ネトウヨに衝撃が走ったとか。
 
確かにこのところのテレビは一斉に安倍批判を始めて、ポスト安倍として石破氏が引っ張りだこになっています。
森友学園が問題になり始めたころ、テレビはほとんど扱おうとしませんでした。そのころと比べると天と地ほどの違いです。
政権支持だった読売新聞と産経新聞も微妙に論調を変えてきているようです。
 
ともかく、マスコミが一斉に変化するというのがいかにも日本的ですが、まさか談合しているとも思えません。なにがきっかけだったのでしょうか。
 
 
私が思うに、読売新聞が前文科省事務次官の前川喜平氏の出会い系バー通いを記事にしたことがいちばん大きかったのではないでしょうか。
あの記事は、安倍政権に不都合な動きをする前川氏を攻撃するという意図が明白で、読売新聞の報道は公正を欠いているということがバレてしまいました(それに、安倍首相の「読売新聞を熟読して」という発言もありました)
 
それから、ジャーナリストの山口敬之氏がレイプ容疑で逮捕されるところを安倍政権に救われていたということが明らかになり、それまで山口氏を重用していた各テレビ局が公正性を疑われるということもありました。
 
政権によるメディア支配というのは、裏側でやるのが当たり前なのに、表面化してしまったのです。
そのため各社は、公正性を示すために、それまでのやり方を改めたということではないでしょうか。
 
そして、そのことが世論に影響し、世論の変化がまたマスコミを変化させるという相互作用で、一気に内閣支持率が急落したのではないかと思います。
 
政権が裏でマスコミをあやつっているというのはあってはいけないことで、本来の姿になってきたということですが、政権のほうも巻き返しに出ているようです。
 
 
首相動静―7月13日
(前略)
6時49分、東京・紀尾井町のホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」。レストラン「WASHOKU 蒼天」で曽我豪・朝日新聞編集委員、山田孝男・毎日新聞特別編集委員、小田尚・読売新聞グループ本社論説主幹、石川一郎・BSジャパン社長、島田敏男・NHK解説副委員長、粕谷賢之・日本テレビ報道解説委員長、田崎史郎・時事通信特別解説委員と食事。10時10分、東京・富ケ谷の自宅。
 
 
安倍首相がこの時期にマスコミの主要各社を集めていっしょに食事をして、なにを話したのでしょうか。
 
マスコミの公正性について国民の監視が必要です。