トランプ大統領が安倍昭恵夫人の英語力を「ハローも言えない」と言ったことがアメリカで話題になっています。
 
7月7日、ドイツでのG20首脳会議の夕食会で、トランプ大統領は昭恵夫人の隣の席になり、途中で席を離れてプーチン大統領と1時間近く“密会”しました。このことが批判されると、「彼女は素晴らしい女性だが、英語を話さない。ハローも言えないぐらいだ」と言って、席を離れたことを正当化しました(そのあと「しかし、私は彼女との夜を楽しんだ。彼女はかわいらしく、素晴らしい夜だった」とフォローもしています)
 
アメリカのメディアは昭恵夫人の英語力について、昭恵夫人が英語でスピーチする映像を流したり、外交関係者の「少なくとも儀礼的な会話はできる」というコメントを紹介したりして、昭恵夫人はトランプ大統領と会話したくなかったために英語ができないふりをしたのではないかといった議論が盛り上がっているそうです。
 
これは日本人にとっても興味ある問題です。昭恵夫人の英語力はどの程度のものかとか、昭恵夫人はトランプ大統領についてどう思っているのかとか、ワイドショーなどで好まれそうです。
そう思っていたら、ニュースとしては一応取り上げらましたが、話題としてはまったく広がりません。
 
なぜかと考えると、トランプ大統領は昭恵夫人の英語力を自己正当化のために利用したわけで、これを追及すると、トランプ大統領批判にならざるをえないからでしょう。
トランプ大統領はパリ協定離脱や保護貿易主義などで世界中で批判されていますが、日本人だけはトランプ大統領を批判したくないのです。
 
「ハローも言えない」というのは明らかに昭恵夫人に対する侮辱です。
昭恵夫人については、森友学園問題で沈黙を守っているのはけしからんと思っている人たちもいますが、安倍首相を支持する人たちは昭恵夫人も支持しているはずです。そういう人たちは「日本のファーストレディをバカにするのか」と怒って当然ですが、そういう声はまったく聞こえません。
 
昭恵夫人の名誉を守るべき立場の菅官房長官も同じです。
 
 
トランプ氏と昭恵氏「通訳を使い、有意義な会話」 菅氏
トランプ米大統領が安倍晋三首相夫人の昭恵氏について「英語を話さない」「ハローも言えない」などと米紙のインタビューで語ったことについて、菅義偉官房長官は21日の記者会見で「昭恵夫人は通訳を使ってトランプ大統領と会話した。有意義な会話が進んだと思う」と述べた。
 菅氏は「大統領はインタビューで『昭恵夫人はすてきな女性で、夕食会を楽しんだ』と言っている。素晴らしい印象を与えたのでは」とも語った。米国内で波紋を広げている大統領の発言は問題視しない考えを示した。
 トランプ氏は、今月上旬にドイツであった主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の夕食会で昭恵氏の隣に着席。この時の様子について、19日の米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、会話がないままの2時間近い夕食会は「つらい」などと語った。
 
 
菅官房長官は、安倍夫妻よりもトランプ大統領のほうをたいせつにしているようです。
トランプ大統領の「ハローも言えない」という言葉は、昭恵夫人だけでなく日本人全体の名誉にも関わることですから、少なくとも「日本人なら誰でもハローは言える」ぐらいのことは言うべきです。
官房長官がこれでは、日本の国際的地位は低下する一方です。
 
フランスのマクロン大統領などは平気でトランプ大統領に皮肉を言っています。
日本人が属国根性から脱却するのはまだまだ先のようです。