蓮舫氏の辞任に伴う民進党代表選に枝野幸男氏と前原誠司氏が立候補する見込みです。
民進党の不人気は、民主党政権の失敗をちゃんと反省していないからです。この両者はどうでしょうか。
 
2009年、民主党は総選挙で「コンクリートから人へ」を訴えて大勝して政権を取りましたが、そのときのマニフェストに「八ッ場ダム事業中止」があり、国交相に就任した前原氏は就任記者会見で八ッ場ダム事業中止を明言しました。
これに対して強烈な反発が起こり、紆余曲折があって、最終的にダム事業再開が決定されました(そのときは馬淵澄夫国交相)
現在、本体工事中で、2020年完成予定です。
 
この八ッ場ダムは、普天間基地の辺野古移設見直しと並んで、民主党政権の目玉政策でした。両方とも挫折したことが民主党政権の失敗を決定づけました。
 
辺野古移設見直しは、私の考えでは、方向性としてはよかったのですが、鳩山首相が甘い見通しで政策として打ち出してしまい、力不足のために失敗したということです。しかし、民進党は今にいたるまで、はっきりした見解を出していません。
八ッ場ダムについても同じです。
 
前原氏は八ッ場ダム問題の当事者なのに、私の知る限り、なにも反省の弁を述べていません。
反省といっても、ふたつの方向があります。
事業中止という目標はよかったが、実行するだけの力がなかったという反省か、それとも、ダム建設は必要な事業で、それを中止しようとしたこと自体が間違いだったという反省かです。
どちらの反省かによって、民進党の進む方向が変わってきます。
こんないい加減なことでは民進党に支持が集まらないのは当然です。
 
前原氏は代表選に出るのですから、八ッ場ダム問題の総括についてちゃんと語るべきです。
 
 
枝野氏については、私自身は、原発事故処理をうまくやったという印象を持っています。
あのとき、東電、経産省、原子力安全保安院の無能ぶりは目をおおわんばかりで、唯一まともに機能していたのが官邸でした。
ただ、マスコミ対策とか、国民にアピールするということがまったく欠けていました。
自民党は菅内閣の原発事故処理が不手際だと攻撃しましたが、それに対して、原発事故が起きたのは自民党政権のせいだといった反撃をするべきでした。そうすれば、支持率はそれほど下がらないし、のちの原発再稼働を阻止することにも役立ったでしょう。
 
今の安倍政権はマスコミ対策と国民へのアピールをやりすぎるぐらいにやっていて、こういうことも政権維持にはたいせつです。
当時の民主党政権は政権運営だけで手いっぱいだったのでしょうが。
 
 
今の安倍政権は完全に手詰まりで、これほど野党から攻めやすい状況はありません。
森友、加計問題だけでなく、外交は中国包囲網づくりが完全に失敗し、北方領土問題も経済協力をさせられるだけで終わりそうです。経済も、物価目標はいまだに未達で、長すぎる金融緩和への疑問が高まっています。
 
日本維新の会や都民ファーストの会は、目指すところが自民党と同じようなものです。
ここはやはり民進党にがんばってもらわなければなりません。
代表選では、民主党政権の失敗について議論してほしいものです。