北朝鮮が8月29日に弾道ミサイルを発射し、日本ではJアラートが鳴って大騒ぎでした。
しかし、北朝鮮の脅威を圧倒的に感じているのは韓国です。戦争になればソウルは北朝鮮の長距離砲とロケット砲で「火の海」になります。
ですから、対北朝鮮政策をどうするかは韓国が中心になって決めるのが当然です。
 
韓国の文在寅大統領は8月15日の光復節の演説でこう語りました。
「朝鮮半島での軍事行動は大韓民国だけが決めることができ、誰も大韓民国の同意なく軍事行動を決定できません。政府はすべてを賭けて戦争だけは防ぎます」
 
韓国にとっては当然のことですが、アメリカにとっては困ったことかもしれません。こうはっきり言われると、アメリカが北朝鮮を攻撃することはできないからです。
 
戦争は国連憲章で禁じられています。例外は、自衛権と集団的自衛権の発動の場合だけです。韓国を守るという名目がないと、アメリカは北朝鮮と戦争できない理屈です。
 
考えてみると、少なくとも文在寅大統領のこの演説以降、トランプ大統領は「すべての選択肢がテーブルの上にある」という決まり文句を言っていません。先制攻撃という選択肢がなくなったからでしょう。
 
そうしたところ、安倍首相は8月29日、30日と続けてトランプ大統領と電話会談をしました。
河野外務大臣も29日、ティラーソン国務長官と電話会談をしました。
そして、トランプ大統領は29日、「すべての選択肢がテーブルの上にある」と久しぶりに得意のセリフを言いました。
 
考えるに、アメリカが北朝鮮を先制攻撃する場合は、日本を守るという名目でやるということで、日米両国は話をつけたのではないでしょうか。
29日のミサイル発射で日本が大騒ぎしたのもその一環と考えれば、話がつながります。
 
 
以上はあくまで私の想像ですが、ひたすらアメリカに追随する安倍政権ならありそうなことです。
 
今のところトランプ政権は北朝鮮を攻撃することはないと思いますが、絶対ないとは言いきれません。
日本はアメリカに追随するのではなくむしろ韓国に追随して、戦争回避に努めるのが正しい方向です。