101日に起きたラスベガスの銃乱射事件は死者58人、負傷者500人近くと、アメリカ史上最悪の銃乱射事件となりました。
犯人のスティーブン・パドック(64)は自殺して、動機はよくわかっていませんが、銃社会アメリカの病理を象徴するような事件です。

安倍首相はこの事件についてトランプ大統領に電話しましたが、おかしなことを言っています。



安倍首相、トランプ氏に電話で哀悼の意…銃乱射
 安倍首相は4日夜、トランプ米大統領と電話で会談し、米ラスベガスで起きた銃乱射事件について、お見舞いの言葉を伝えた。
 首相は、電話会談で犠牲者への哀悼の意を示した上で「この困難な時に日本・日本国民は米国・米国国民と100%ともにある」と述べた。トランプ氏は「感謝する。シンゾウは真の友人だ」と応じた。
 両首脳は、北朝鮮情勢も意見交換し、北朝鮮に核・ミサイル開発を断念させるため連携していくことで一致した。トランプ氏は、ラスベガスへ向かう大統領専用機「エアフォース・ワン」で電話を受けた。
 
 
安倍首相は「日本・日本国民は米国・米国国民と100%ともにある」と言っていますが、犯人も米国民なのですから、この言い方はありません。これは外国人テロリストに米国民が被害にあったときの言い方です。
この場合は、犠牲者への哀悼の意を示したあと、「日本ではこんな事件は考えられない。殺傷力の強い銃は売ってないからだ。アメリカでも銃規制をやったらどうか」ぐらい言うのが日本の首相としての正しい対応です。
 
ともかく、この銃乱射事件は日本とアメリカの違いをはっきりと見せつけました。
アメリカは暴力社会です。世界保健機関(WHO)によると、人口10万人当たりの殺人件数は、日本の0.4件に対してアメリカは5.4件と、10倍以上です。
国内だけではありません。対外的にも、アメリカは世界各国に基地を置いて、戦争や武力行使をしています。
イギリス、スペイン、日本もかつては植民地を広げるために世界に軍隊を送っていましたが、今はやめています。アメリカだけがやめていないのです。
 
安倍首相は徹底的にアメリカに追従していく方針です。
もしアメリカがすばらしい国なら、それもいいかもしれません。しかし、アメリカは暴力的で自分勝手な国ですから、いいようにされてしまうに決まっています。
 
 
今度の総選挙のひとつのテーマは憲法(九条)改正ですが、これもアメリカとの関係で考えるべきことです。
 
アメリカは占領前期には日本を非武装化するために平和憲法を押しつけ、占領後期には冷戦に対応するために再軍備を押しつけました。
アメリカの矛盾した態度が戦後日本のかかえる矛盾をつくりだしたのです。
ところが、多くの日本人は再軍備を「逆コース」と言い、軍国主義者による戦前回帰だととらえました。この誤解がいまだに尾を引いて、議論が混乱しています。
日本はアメリカに憲法九条を押しつけられ、自衛隊も押しつけられたと考えると、わかりやすくなります。
 
安倍首相が切れ目のない安保法制をつくり、憲法改正を目指しているのは、占領後期から今に続くアメリカの押しつけにひたすら従っているわけです。
 
ラスベガスの銃乱射事件を見てもアメリカの病理が認識できない安倍首相の対米従属は深刻です。早く退場してもらわねばなりません。