北朝鮮の核開発が問題となっているところに、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞し、混乱した議論が生じています。
 
ICANのベアトリス・フィン事務局長は、トランプ大統領のことをツイッターで「間抜け」と呼んで批判したことがあります。
ネトウヨなどは「ICANは北朝鮮を批判しないのか」などと言ってICANを逆に批判しています。
ICANが北朝鮮を批判しないはずはありませんが、北朝鮮よりもアメリカ批判に比重がかかるのは当然です。
なにしろアメリカは核兵器保有量が多い(ロシア約7000発、アメリカ約6800発、フランス300発、中国260発など)。しかも、ロシア、中国、インドは核兵器先制不使用宣言をしていますが、アメリカはしていません(ロシアは先制不使用宣言をしたものの、最近はあいまい戦略に変わったとも言われます)
 
しかも、問題なのは、アメリカは自分の核兵器はそのままで北朝鮮に対して核放棄を迫っていることです。
こんな理屈はどうやっても成り立ちません。
 
アメリカは自分が核兵器禁止条約に加盟して、その上で北朝鮮に核放棄を迫るなら、それなりに筋が通っていますが、核兵器禁止条約に加盟しないと明言しているので、ICANのフィン事務局長にトランプ大統領を「間抜け」呼ばわりされてもしかたありません。
 
北朝鮮の核開発はもちろん批判されるべきですが、北朝鮮は他国に核放棄を迫るような理不尽な主張をしていないだけアメリカよりましです。
 
 
アメリカの主張にはまったく正当性がないので、もし北朝鮮に核放棄させるなら、見返りを与えて取引するしかありません。クリントン政権のときは、北朝鮮が核開発を凍結する代わりにアメリカが軽水炉を提供し、経済制裁も段階的に解消するという「米朝枠組み合意」がなされました(これはアメリカ議会で承認されなかったために、アメリカが合意を破る形で失敗しました)
 
今、トランプ政権は北朝鮮に対して圧力ばかり加えているので、うまくいかないことは明らかです。
安倍首相も「対話より圧力」と言ってトランプ政権に同調していますから、これも「間抜け」呼ばわりされて当然です。
 
トランプ大統領と安倍首相が「間抜け」なので、北朝鮮の核開発を止めることはできません。
これも総選挙の争点になるべきです。