二世タレントの清水良太郎容疑者(29)が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、父親の清水アキラ氏が記者会見をしました。
 
普通、成人の犯罪に親の責任は問われませんが、親がタレントであると、黙っているわけにいかないので、こうした記者会見が行われ、それによって見えてくることがあります。
 


 
この会見の中でアキラ氏はこう語っています。
 
 
「バカ野郎と突き放したいですけど、家族ですから。家族みんな一生懸命やってるんですけど、そういうやつもいるということ。私の育て方がダメだったんだと思います。他人の家以上に厳しくて、何かあればひっぱたいたりもしたけど、それが逆にうそつきにしてしまったのかもしれないです。これまでもうそをついたことはあったんだと思います。怒られちゃ嫌だから、うそついてきたんじゃないですかね」
 
「私の育て方がダメだった」と反省の弁を述べています。
具体的には、きびしくして体罰もしたのが悪かったということです。
こういうことを言う親はめったにいません。記者会見せざるをえないタレントだからこそ出てきた言葉です。
 
しかし、マスコミはこの部分をまったく取り上げようとしません。
マスコミは二世タレントがなにか不祥事を起こした場合、「親が甘やかしたからだ」という論理で非難するのがパターンになっていて、そのパターンから抜けられないようです。
 
甘やかすのもよくありませんが、きびしすぎるのもよくありません。とくに暴力をふるうのがよくないのはわかりきっています。
マスコミはこうした反省の言葉をちゃんと取り上げて、今も子どもに暴力をふるっている親に反省のきっかけを与えるのもたいせつな役割です。
 
甘やかすとかきびしくするとかはあくまで「行為」です。問題なのはそこに「愛情」があるか否かです。
その点でアキラ氏の子育てはどうだったのでしょうか。
記者会見ではこのように語っています。
 
記者「面会できたとしたら?」
アキラ氏「ぜんぜんそんな気ないです」
記者「思わない?」
アキラ氏「思わないですね」
記者「行く予定は?」
アキラ氏「ぜんぜんないです。話もしたくないです」
 
覚せい剤取締法違反で逮捕されただけで、自分の息子に会いたくもないし、話もしたくないというのは、親としてはありえないことです。
 
息子が逮捕されたからだという意見もあるかもしれませんが、親の愛情というのはそんなことでなくなるものではありません。もとからなかったとは言わないまでも、少なかったのではないでしょうか。
 
親の愛情が少なかったら子どもがまともに育たないのは当然です。
 
清水良太郎容疑者は、違法カジノ店に出入りしていたことを今年2月に写真週刊誌に報じられ、一時芸能活動を休止して、6月から再開したところでした。
ギャンブル依存症や薬物依存症などは、愛情が欠乏した心の隙間をギャンブルや薬物で埋めようとすることが大きな原因です。
良太郎容疑者は愛情欠乏症だったのではないでしょうか。
 
映画やドラマ、小説では愛のたいせつさが、これでもかというぐらいに描かれますが、現実のことになると、愛のことがまったく無視された報道がされているのは不思議です。
マスコミは、清水アキラ親子の問題を取り上げるなら、親の愛はどうであったかといういちばんたいせつなことに焦点を当てるべきです。