北朝鮮が平昌冬季五輪に参加することになりましたが、日本のマスコミはあまり歓迎していません。1月18日の「ひるおび!」は、女子アイスホッケーが韓国と北朝鮮の合同チームになることの問題点をずっと取り上げていました。
急に合同チームを編成すると選手同士の連携がうまくいかずにたいへんだ――というのはもっともなことですが、所詮はマイナースポーツのチーム内のことで、朝鮮半島が戦争か平和かの岐路に立っていることを思えば、比較にもならない小さな話です。小さいことを大きく取り上げることで、北朝鮮の参加が悪いことのように思わせる印象操作です。
 
北朝鮮は弱小国で、アメリカと韓国の軍事力は圧倒的です。昔は中国が後ろ盾になっていましたが、最近の中国はアメリカと経済的に深く結びついているので、北朝鮮は中国を頼りにすることができません。
弱い国が強い国のイジメに耐えてがんばっている――というのが北朝鮮問題の真実ですが、さまざまな印象操作によって真実が隠されています。
 
たとえば次の記事などもそうです。
 
 
米爆撃機3機種、グアム集結
米空軍は16日、核兵器を搭載できるB52戦略爆撃機6機が米領グアムに展開したことを明らかにした。今月、同じく核を搭載でき高いステルス性能を持つB2戦略爆撃機3機も派遣。すでに配備されている戦略爆撃機B1Bと合わせ、米軍の3種の主力爆撃機が集結する形となった。
 平昌冬季五輪を控え、北朝鮮による挑発を抑止する狙いがあるとみられる。韓国と北朝鮮による南北閣僚級協議を受け対話の機運が高まる中、米軍として北朝鮮に圧力を加えていく姿勢が鮮明になった。
 (バンクーバー=峯村健司)
 
北朝鮮がミサイル試射などをすると必ず「挑発」と言われますが、アメリカが軍事的な動きをすると逆に「挑発を抑止」となります。
ミサイル試射はあくまで兵器開発の一段階ですが、戦略爆撃機配備は戦争に直結する行為で、こちらのほうがよほど「挑発」です。
 
マティス国防長官も過激なことを言っています。
 
 
米国防長官「戦争計画もある」 北朝鮮関係国の外相会合
 米国のマティス国防長官が、16日にカナダ・バンクーバーであった北朝鮮関係国外相会合に先立つ夕食会で「(米軍は)準備をしており、戦争計画(War Plan)もある」と語っていたことがわかった。出席者が明らかにした。米国の強い意思を改めて示すことで、北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いがあったとみられる。
出席者によると、15日夜の夕食会であいさつしたマティス氏は、朝鮮戦争で国連軍に部隊を派遣した国や日本など20カ国の外相らを前に「もしも今回の外相会合でうまくいかなければ、次は防衛相会合だ」とも述べた。
(後略)
 
 
「戦争計画もある」と語ることがやはり「北朝鮮を牽制」と表現されますが、これはどう見ても国連憲章で禁止された「武力による威嚇」です。
 
北朝鮮も過激なことをいっぱい言っていますが、具体的な軍事行動を伴わない言葉だけの威嚇であり挑発です。
しかし、アメリカは戦略爆撃機を配備したり、空母を動かしたり、大規模な軍事演習をしたりして、軍事力の裏付けのある威嚇です。
ところが、マスコミの報道を見ていると、まったく逆の印象になります。
 
アメリカは圧倒的な核戦力を持ち、核兵器の先制使用も否定していません。ところが、北朝鮮が核兵器を持とうとするのは許さないわけです。
これは誰がどう考えてもアメリカが不当な主張をしているわけですが、マスコミにかかると北朝鮮のほうが不当なことをしているようになってしまいます。
 
アメリカの圧倒的な力は日本のマスコミも支配しているということです。
マスコミの印象操作を見抜く“真実の目”が必要です。