安倍首相は一生懸命トランプ大統領に忠勤を尽くしていますが、トランプ大統領は相変わらずアメリカファースト、自分ファーストなので、安倍首相を利用する相手としか見ていないようです。
 
 
防衛費負担で対日批判=「不公平」と議論蒸し返す-米大統領
【ワシントン時事】トランプ米大統領は13日、ホワイトハウスで開かれた与野党議員らとの貿易に関する会合で、日本や韓国の防衛費負担に言及し、「防衛費用のほんの一部しか払わないのは不公平だ」と批判した。
 トランプ氏は2016年の大統領選挙戦で、日本に米軍駐留経費の全額負担を求めるなどと表明。大統領就任後はこうした発言を控えていたが、再び議論を蒸し返し、11月の中間選挙を前に対外強硬姿勢を鮮明にした形だ。
 トランプ氏は、米国がこれまで、日本や中国、韓国など多くの国の経済成長を支援してきたと強調。その上で「米国は日本や韓国、サウジアラビアを防衛しているが、これらの国は費用のわずか一部しか負担していない。これは貿易とは無関係だが、現実の問題だ」と不満をあらわにした。(2018/02/14-11:18
 
 
私がこれを読んで思ったのは、アメリカは北朝鮮の核問題を解決する気がないのだなあということです。
 
いくら経済制裁をしたところで、北朝鮮は核放棄をするはずがありません。
プーチン大統領は「北朝鮮は安全を約束されたとの感触を得ない限り、草を食べてでも核兵器開発を続けるだろう」「北朝鮮への制裁強化は無益で効果がない」と語っていますが、どう考えてもこれがまっとうな認識です。
トランプ大統領や安倍首相が制裁だの圧力だのと言っているのは、北朝鮮のために時間稼ぎをしてやっているようなものです。
 

制裁が無効だとすると、アメリカは北朝鮮に軍事力を行使するかもしれません。
しかし、それをするには本腰を入れて作戦を立てねばなりませんが、トランプ政権の腰の定まらない姿を見ていると、そんなことが可能とは思えません。
トランプ大統領は軍事パレード実施を検討するよう国防総省に指示したということで、軍事力行使とは逆の方向に行っています。
 
となると、北朝鮮に核放棄させる方法はひとつしかありません。
アメリカが北朝鮮と国交正常化し、平和条約を締結して、朝鮮半島の休戦状態を終わらせ、北朝鮮の安全保障をするというものです。
北朝鮮が乗ってくるとは限りませんが、経済援助のおまけもつけて、国連や中国やロシアが保証人になるなどすれば、なんとかなるかもしれません。
 
むしろ問題はアメリカのほうです。
この方法は、アメリカがその気になればいつでもできたわけです。
しかし、それをしてしまうと、アメリカは朝鮮国連軍を解散し、韓国に駐留している米軍を引き上げなければなりません。
また、それで朝鮮半島が平和になると、米軍が日本に駐留している理由もほとんどなくなります。
これは、覇権国として世界に君臨したいという(半ば無意識の)野望を持っているアメリカには好ましくありません。
 
となると、現状維持のまま時間が経過して、北朝鮮に核保有を許すということになります。
 
つまり今アメリカは、北朝鮮と平和条約を結ぶか、北朝鮮の核保有を容認するかという二者択一を迫られていることになります。
 
そうした状況で、トランプ大統領は日本と韓国の防衛費負担を求める発言をしたわけです。
これはもう、現状維持を続け、北朝鮮の核保有を容認するつもりとしか思えません。
核保有国のロシア、中国に北朝鮮が加わるだけですから、容認できないことではありません。
 
朝鮮半島の緊張が持続することは安倍首相にとっても利益です。
つまり日米は一致して、北朝鮮の核保有容認をするつもりと思われます。
制裁だ圧力だと言っているのは、そのための時間稼ぎです。
その結果、日本はトランプ大統領に防衛費負担をむしり取られることになりますが。