トランプ大統領が人を評価する基準はなんでしょうか。
米朝首脳会談後、トランプ大統領は金正恩委員長について、「立派な人格」「あの年齢であれほどできる人は数万人に1人」「とても相性がいい」などと称賛し、直通の電話番号も渡したということです。
トランプ大統領はプーチン大統領も評価していますから、独裁者とウマが合うのでしょう。
 
一方、メルケル首相やマクロン大統領は嫌っているようです。
この2人は先のG7でも公然とトランプ大統領を批判しましたから、当然のことではあります。
 
では、トランプ大統領は安倍首相のことをどう見ているのでしょうか。
こんな記事がありました。
 
 
トランプ氏「日本に移民送れば晋三は退陣」 G7で暴言
晋三、日本に大量移民を送れば、君はすぐに退陣するぞ――。トランプ米大統領がカナダ・シャルルボワでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、安倍晋三首相に対し、移民問題に関して暴言を吐いていたと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が15日報じた。トランプ氏はG7で通商問題を巡って他国と亀裂を深めていたが、不満や放言は他の問題でも炸裂(さくれつ)していたようだ。
 同紙がG7に参加していた欧州連合(EU)関係者に聞いたところによると、各国の首脳が移民問題を話し合っていた際、トランプ氏が安倍首相に「晋三、君の国には移民問題はないだろう。しかし、私は2500万人ものメキシコ移民を日本に送ることができるぞ。すると君はすぐに退陣だ」と語ったという。
 トランプ氏はG7で、移民に対し、より厳しい姿勢を打ち出したかったとみられる。
(後略)
 
 
「退陣」という言葉を口にするのも失礼ですが、それよりも問題なのは、トランプ大統領が安倍首相の意志と日本の国家主権をまったく無視していることです。
これは安倍首相と日本国に対する侮辱です。
安倍首相は即座に、「トランプ大統領、日本の移民政策は日本が決めることですよ」と言わなければなりません。
いや、笑って「そんなありえないことを言ってもしょうがないでしょう」と言ったほうがいいかもしれません。
2500万人というのはありえない数字ですが、そういうことではなく、「アメリカが日本に移民を送り込む」ということがありえないわけです。
 
安倍首相がどういう返答をしたのかわかりませんが、トランプ大統領にそういうことを言わせたこと、勘違いさせたことが安倍首相の大きな失敗です。
 
安倍首相はトランプ大統領との信頼関係を築こうといろいろやってきましたが、いちばんやってきたことはトランプ大統領に合わせることです。
安倍首相は口ぐせのように「日米は完全に一致」と言っています。
「安倍首相 日米は完全に一致」で検索すると、会談や電話会談のあとなどことあるごとに「日米は完全に一致」と言っていることがわかります。
お互いに歩み寄って一致するならいいのですが、トランプ大統領が歩み寄るわけがないので、安倍首相が一方的にトランプ大統領に合わせているわけです。
そういうことをやってきた挙句に、安倍首相はトランプ大統領に「なんでも言うことを聞くやつ」と思われたのでしょう。
 
トランプ大統領は腹心といわれたようなスタッフでもどんどんクビにしていく人間です。おそらく誰とも信頼関係などの人間的な関係を持てない人と思われます。
そんな人間がいるのかというと、いるのです。サイコパスといわれる人間です。
 
次はウィキペディアの「精神病質」からの引用で、サイコパスの特徴とされるものです。
 
 
良心が異常に欠如している
他者に冷淡で共感しない
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が皆無
自尊心が過大で自己中心的
口が達者で表面は魅力的
 
 
トランプ大統領の特徴にぴたりと一致しています。
こういう人間は犯罪者にもなりますが、社会的に成功することも多いとされます。
 
トランプ大統領は「人と人の絆」などは理解できず、理解できるのは「取引」だけです。
金正恩氏は体制保障や経済援助を求めるので、こういう相手とはトランプ大統領も「取引」できます。そのためトランプ大統領は金正恩氏が気に入ったのではないでしょうか。
メルケル首相やマクロン大統領は、自由貿易とか地球環境という理念を持ち出してくるので、トランプ大統領も「取引」することができず、苦手に思っているはずです。
 
では、安倍首相はどうかというと、トランプ大統領に対して信頼関係や絆を求めてきました。これは八百屋で魚を求めるようなものです。
安倍首相は、こちらが譲歩すれば向こうは感謝してその分お返しをしてくれると思ったのでしょうが、トランプ大統領は譲歩する相手にはどんどん押し込んでくるだけです。
今では、トランプ大統領の頭の中では安倍首相はホワイトハウスのスタッフと同じような位置づけになり、そのため「いつでもクビにできるぞ」という発言になったのでしょう。

 
安倍首相はトランプ大統領の人間性をよく見きわめて、信頼関係を築こうなどという考えは捨てて、タフな取引をしなければなりません。
しかし、今のところトランプ大統領に「非核化の費用は韓国と日本が出す」と言われたら、なんの反論もせず北朝鮮と交渉しようとしているので、どこまでもトランプ大統領に従っていくつもりのようです。