自民党の杉田水脈衆院議員が雑誌に「LGBTは生産性がない」と書いたことが批判されていますが、今のところ本人は謝罪していませんし、自民党の二階俊博幹事長は「人それぞれいろんな人生観がある」などと擁護しています。
水田議員はかねてから極右発言を連発していて、安倍首相のお気に入りでもあるようです。
 
ところが、意外なところから反論がありました。自民党の稲田朋美元政調会長がツイッターで「私は多様性を認め、寛容な社会をつくることが『保守』の役割だと信じる」と述べたのです。
稲田氏は政調会長時代に自民党に「性的指向・性自認に関する特命委員会」を立ち上げたことがあり、その理由は「LGBTの方々が自分らしく、人として尊重され、活躍できる社会を実現するため」だそうです。
稲田氏もやはり右翼思想の持ち主で、安倍首相のお気に入りです。
しかし、LGBTに関する態度は真逆です。
 
考えてみれば、保守や右翼がLGBT差別をしなければならない理由はありません。三島由紀夫は右翼でかつ同性愛者でした。
それに、日本の伝統も同性愛には寛容です。武士の世界では衆道といって同性愛が盛んでしたし、江戸時代には陰間といわれる男娼がいました。
 
古代ギリシャでも男の同性愛は盛んで、同性愛的結びつきが戦士の強さにもなっていたようです。
というか、同性愛は世界中でありました。ある程度の同性愛が存在するは自然な姿です。
 
むしろ同性愛への偏見が特殊なのです。
同性愛への偏見や恐怖をホモフォビアといいます。これはキリスト教とイスラム教に見られるものです。
イスラム教の多くの国では今でも同性愛が犯罪として罰せられます。
キリスト教では、ローマ法王庁が2014年の報告書に、教会は同性愛者を歓迎し尊重すべきだとする文言を盛り込むなど変わってきています。
ただ、アメリカはかなり特殊です。アメリカでは同性愛を公言する者は軍隊にいられませんでした。オバマ政権下で同性愛者が軍隊にいることが許容されましたが、トランプ大統領はトランスジェンダーの入隊禁止を表明しました。
 
日本は明治維新以降、欧米の文化を輸入し、同時にホモフォビアも輸入しました。
日本の右翼は、欧米化した明治時代のことを日本の伝統だと見なしているので、ホモフォビアも日本の伝統だと勘違いしているのでしょう。
 
LGBT差別は日本人を分断するものですから、右翼思想とも相容れません。
LGBTについての安倍首相の意見を聞いてみたいものです。