松本人志氏がまたしてもフジテレビの「ワイドナショー」におけるコメントで炎上しました。
愛媛県の地元アイドルだった大本萌景さん(16)が3月に自殺したのは所属事務所によるパワハラのせいだとして遺族が所属事務所を提訴した件について、「死んだら負けや」と言ったのです。
 
「スポーツ報知」の記事から発言の部分を引用します。
 
「正直言って、理由なんて自殺、ひとつじゃないと思うんですよ。いろんな複合的なことが重なって、許容範囲を超えちゃって、それこそ水がコップからあふれ出ていっちゃうんだと思うんです。これが原因だからってないんです」
「これは突き止めるのが不可能で、もちろん、ぼくは事務所が悪くないとも言えないですし、言うこともできないんですけど、我々、こういう番組でこういう自殺者が出てこういうニュースを扱うときになかなか亡くなった人を責めづらい、責めれないよね。でも、そうなんやけど、ついついかばってしまいがちなんだけど、ぼくはやっぱり死んだら負けやっていうことをもっとみんなが言わないと、死んだらみんながかばってくれるっていうこの風潮がすごく嫌なんです」
「勉強、授業でも死んだら負けやぞっていうことをもっともっと教えていくべきやと」
 
普通に生きている人間には負けたくないという気持ちがありますが、死のうとする人間にそんな気持ちはありません。松本氏は死のうとする人間の気持ちがまったくわかっていません。
「死んだら負け」発言は「自分でなんとかしろ」という意味であり、死を考えている人間を追い詰めます。
しかもこの発言は、パワハラ疑惑の事務所を擁護することにもなります。
炎上したのは当然です。
 
 
松本氏はこれまでも炎上発言を繰り返していますが、その多くは体罰肯定発言です。
前にこのブログでも書いたことですが、繰り返しておきます。
 
昨年、ジャズトランペット奏者の日野皓正氏が男子中学生にビンタしたことが問題になったとき、松本氏は「本当に反省したのであれば指導として正しかったんじゃないかと思う」「我々くらいの世代はすごく体罰を受けた。なぜ今はだめで、昔は良かったんですか」「体罰を受けて育った僕らは、べつに今、変な大人になってないじゃないですか」などと語りました。
また、横綱日馬富士が貴ノ岩を殴ってケガさせたために引退したとき、「僕は引退する必要はなかったと思いますね」「根底にあるのは正義感だったと思ってるんですね」「稽古と体罰って、すごいグレーなところで、それで強くなる力士もいると思うんですね。だから、僕は日馬富士に関しては味方ですね」などと語りました。
 
今回の発言は体罰肯定ではなくパワハラ肯定ですが、基本的には同じようなものです。
 
そして、「死んだら負け」発言が批判されたあと、松本氏はツイッターで「自殺する子供をひとりでも減らすため【死んだら負け】をオレは言い続けるよ。。。」と発言しました。
 
まったく反省がありません。
この調子では体罰肯定論も繰り返しそうです。
 
どうして松本氏は自説を変えないのでしょうか。
松本氏は「我々くらいの世代はすごく体罰を受けた」「体罰を受けて育った僕ら」と発言していますから、実際に体罰を受けたのでしょう。
体罰を受けた人間は脳が萎縮・変形するおそれがあるということは、厚生労働省が展開する「愛の鞭ゼロ作戦」でも明言されています。
松本氏の脳は萎縮・変形しているのではないでしょうか。
松本氏の独特の毒のある笑いはそこからきていると考えられます。
 
脳の萎縮・変形ではなくトラウマやPTSDで説明することもできます。
ひどい暴力を受けた人間は、そのトラウマから人に対して暴力をふるうことがあります。「暴力の連鎖」です。
 
松本氏はマスメディアを使って「暴力の連鎖」「体罰の連鎖」を社会に拡大しています。
それを止めるのはメディアの責任です。
本来なら松本氏自身の責任ですが、脳の萎縮・変形やPTSDがある人間に責任を求めるのは違うかもしれません。
 
松本氏が今後も「ワイドナショー」で体罰肯定・パワハラ肯定発言を繰り返すなら、それはフジテレビの責任でもあります。