明けましておめでとうございます。
本年もこのブログをよろしくお願いします。
 
平成最後の年になりました。
天皇陛下は誕生日のお言葉で「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに,心から安堵しています」とおっしゃいました。
実感だろうと思います。安倍首相はずっと戦争をやりたがっていたからです。
 
安倍首相は南スーダンの治安が悪化しているにもかかわらず自衛隊派遣を継続し、そのために日報隠蔽まで起きました。自衛隊に戦闘をさせたかったのでしょう。一度やれば国民が戦争慣れします。
 
しかし、安倍首相の思惑通りにはいきませんでした。
南スーダンでの機会を逃すと、次の機会は当面なさそうです。
 
考えてみると、世界は平和になっているのかもしれません。
なにかを主張したい人やメディアはつねに人々の危機感をあおろうとするので、それを真に受けると世の中を見誤ります。
たとえば、刑法犯認知件数は2002年をピークにへり続け、2017年にはピーク時の約三分の一になり、戦後最少を更新しました。しかし、この事実はあまり知られていません。
同じようなことが世界の戦争についてもあるかと思って調べてみました。
 
毎年の戦死者数の推移がわかる統計があればいいのですが、そういうものはなさそうです。ただ、ここ数年の傾向はわかります。
 
 
世界の紛争犠牲者15万人 16年、死者数減少
【ロンドン=共同】英国の有力シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は9日、世界全体での武力紛争に関する調査報告を発表した。紛争による2016年の死者数は157千人で、前年と比べて1万人減少した。
(後略)
 
世界のテロ件数、2017年は前年比23%減少 米報告書
【ワシントン=芦塚智子】米国務省は19日、世界のテロの動向に関する2017年版の報告書を発表した。17年に世界で起きたテロの件数は前年に比べ23%減、死者数も27%減った。イラクでのテロが大幅に減ったことが主な理由としている。ただ、ケニアやソマリア、英国などではテロの件数、死者数共に増えた。
(後略)

 
イメージ 1
https://ja.wikipedia.org/wiki/進行中の武力紛争のリスト
 
 
ここ数年については戦死者やテロ犠牲者の数は減少傾向にあります。
もっとも、ひとつ大きな戦争が起こればまったく変わってしまいます。
ただ、大きな戦争を起こせるのはアメリカだけです。
アメリカはこのところ新規の戦争をしていないので、それで世界が平和になってきているようです。
 
アメリカが新規の戦争をしない理由は容易にわかります。アフガン戦争とイラク戦争は、後始末がいまだに終わらず、アメリカにとっては不利益しかなかったからです。
 
それに、トランプ大統領は意外に戦争をやろうとしません。プーチン大統領や金正恩委員長とウマが合いますし、ヨーロッパや韓国の駐留米軍を引き上げたがっています。米中貿易戦争をしかけているのも、武力を行使する気がないからでしょう。
 
 
今、韓国の駆逐艦が自衛隊の哨戒機にレーダー照射をしたとされる問題で日韓が対立しています。
これまで安倍首相は中国の軍拡と北朝鮮の核開発を脅威と見なし、危機感をあおってきましたが、今は韓国との対立をあおっています。
安倍応援団の産経新聞は社説で「極めて危険かつ、敵対的な行為だ。国際社会においては、照射された側が自衛権の行使で直ちに反撃しても問題ないとされるほどの事案である」「韓国の政府と海軍は過ちを正直に認めて責任者を処分し、日本に謝罪すべきである」と強硬に主張しています。
日韓の対立を見た中国と北朝鮮は笑っているでしょう。
 
結局、安倍首相や産経新聞は、国民の危機感をあおるためなら、中国でも北朝鮮でも韓国でもなんでもいいのです。
 
一方、憲法九条を守れという人たちも、「戦争に巻き込まれる脅威」をあおってきました。
そのため、右も左も戦争の脅威を過大評価してきたのです。
 
東西冷戦というイデオロギー対立が終わり、戦争で利益を得ることもほぼ不可能になった今、戦争をする理由がありません。
レーダー照射を巡る日韓の対立は、東アジアが平和であることを証明しているともいえます。