幼児虐待がこれだけ問題になれば、親のあり方も問われて当然です。
あの親の子育てはよいとか、この親の子育てはだめだとか、テレビのワイドショーなどでも議論するべきでしょう。
たとえばバイオリニストの高嶋ちさ子さんの子育てなど格好の材料です。
 
高嶋さんには小学校6年生と3年生の2人の男の子がいます。しかし、最近仕事が忙しくて子どもといっしょの時間が持てなかったようです。
高嶋さんは3月10日に1年ぶりにブログを更新し、子どもといっしょにいられるようにしたいので、「仕事はセーブさせて頂きます。それで干されても良いです」と宣言しました。
 
この宣言が絶賛されています。
確かに「干されても良い」というのはいさぎよい態度です。
 
しかし、高嶋さんの子育てといえば、「ゲーム機バキバキ事件」が有名です。
高嶋家では平日に子どもがゲームをすることを禁止しており、にもかかわらず長男が金曜の夜にゲームをしているのを発見、怒り狂った高嶋さんは「ゲーム機を手でバキバキと折った」というもの。さらにその日、次男がチェロの練習をしていなかったため「次男の分もへし折って壊しました」ということで、2人に向かって「あなたはゲームが一生できないことを嘆くより、ママからもう二度と信用されないということを心配しなさい!」と怒りました。
高嶋さんはこのことを新聞のコラムに書いたために、炎上しました。
 
私はこのことをこのブログで取り上げたことがあります。
 
「世界一わかりやすい毒親」高嶋ちさ子
 
今はテーブルをたたいたり壁を殴ったりするのもDVとされているので、子どもの目の前でゲーム機を壊すのも立派な幼児虐待です。
高嶋さんがこうしたやり方を改めていないなら、仕事をセーブして子どもといっしょの時間をふやしても、無意味どころか、かえって子どもによくないかもしれません。
 
高嶋さんは仕事をセーブする理由について、ブログでこのように書いています。
 
そもそも子供が生まれた頃は、コンサートの本数も減らし、なるべく一緒に居られる様にしていました。それがいつのまにか流れでどんどん入れる様になってしまい、現在平日もほとんど家にいられません。
(中略)
まだまだ可愛い息子が、この1ヶ月荒れに荒れてます。原因は私です。一緒にいればわかる事、出来ることが何も出来ていなくて、本当に可哀想な思いをさせています。
 
高嶋さんは、子どもが荒れている理由は自分がいっしょにいないからだと考えているようです。
しかし、親がいっしょにいないと子どもは寂しがるのが普通です。たまにいっしょになると子どもがべたべたと甘えてくるというなら、子どもといっしょにいてやるのがいいでしょう。
しかし、子どもが荒れているのにいっしょにいる時間をふやしたら、ますます荒れることになりかねません。
 
人間関係は量よりも質です。
親子関係であれば、親がどれだけ子どもを愛しているかです(子どもが親を愛しているのは当たり前です)
 
ところが、もっぱら量を問題にする人がいます。「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業に固執する人は、母親が外に働きに出ると子どもがかわいそうだと主張してきました。
最近、そういう主張はあまり見なくなりましたが、高嶋さんが子どもといっしょにいるために仕事をセーブすると宣言したのが絶賛されているのを見ると、そういう考えの人が声を上げているのかなと思ったりします。
 
本来なら、高嶋さんが家にいられないなら、その分を旦那さんがカバーすればいいことです。
高嶋さんは旦那さんについてなにも言っていないので、そのへんのことはよくわかりません。
高嶋家の子どものことを考えるなら、旦那さんの役割についても問いただしたいところです(そもそも旦那さんがしっかりしていれば、子どもが荒れることもないはずです)
 
 
これまで人の家庭の事情に立ち入ることはタブーでした。
しかし、それでは幼児虐待は防げません。
高嶋さんは子どものことを公表しているのですから、この際、高嶋さんの子どもはなぜ荒れるのかということをみんなで議論すればいいのではないでしょうか。