村田基の逆転日記

進化倫理学の威力を試すブログ

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シリーズ「横やり人生相談」です。
彼氏と価値観が合わないとき、彼氏を取り換えるというのは手っ取り早い解決策です。しかし、自分が間違った価値観を持っていると、よりだめな彼氏をつかまえてしまうことになります。
 
これは「ヤフー知恵袋」にあった相談です。
 
 
付き合っている彼氏のことで皆様にご相談があり
 
付き合っている彼氏のことで皆様にご相談があり質問させていただきました。
 付き合って半年、私は27歳で彼は26歳です。
 彼は誠実でお酒やタバコ、ギャンブルなどももちろんしませんし、大事にもしてくれていま す。
 
 しかし、少し気になることがあり、彼に自覚してもらって直して欲しいところがあります。
 TPOがわきまえられないと感じるところが多々感じられます。
 例えば、外食した際に胡座をかく、私の会社の人が割と近くにいるときにも靴を脱いでベンチで胡座をかく。
 私は最初ビックリして、「お行儀悪いよ、小さい時胡座かいたり、立て膝ついたりしたら怒られたでしょう?」
 と伝えたんですが、「楽やから。誰にも迷惑かからへんやん」と言われてしまいました。
 最近は毎回なので「脚!」とか、キツく言ってしまいます。
 
 他にも、彼は営業職なのですがボロボロのクツを履いたり、穴の空いたスーツを着たり、冬場に夏物のスーツを着たりします。
 また、私の職場の人と関わるときも短パンにスリッパで来ます。
 「クツ綺麗な方がかっこいいよ、スリッパは止めて欲しいなー」
 と、伝えても
 「使いふるした方がビンテージ感出る」とか、「スリッパじゃなくてサンダルやし、俺がしてるのが一番かっこいーから」
 と言われて困っています。
 
 私自身も完璧では無いですし、彼もプライドがあるのでしつこく言ったり、強くいうのは控えていますが、
 私自身だけの問題でなく、彼の評判や営業先の信頼性なども関係してくると思うので心配です。
 また、もし結婚したら子供がそういうところを絶対に見て育つので早く直してもらいたいです。
 
 長文になり申し訳ありませんが、いい説得の仕方や伝え方のアイディアがありましたら教えてください。
 
 
彼は誠実でお酒やタバコ、ギャンブルなどもしないし、彼女を大事にしてくれています。営業職についているということなので、職業面も問題ないのでしょう。
問題はなにかというと、服装と行儀です。
 
「外食した際に胡座をかく」というのは、きっと椅子の上のことなのでしょう(畳や床なら胡坐は当たり前ですから)。おしゃれなレストランでこれをするとかなりみっともないですが、ファミリーレストランや居酒屋ではたいして問題にならないような気もします。
 
「靴を脱いでベンチで胡座をかく」というのも、周りの状況がよくわかりませんが、靴を脱ぐという配慮もできていますし、「誰にも迷惑かからへんやん」という言い分が正しいような気がします。
もしかしてこの女性は、胡坐はすべて行儀が悪いと思っているのでしょうか。
 
とにかくこの女性は、彼氏の見かけを気にするのですが、「私の会社の人が割と近くにいるときにも」とか「私の職場の人と関わるときも」とあるように、自分の会社の人の目が気になるようです。かっこいい彼氏を自慢したいのに、彼がラフな服装でくるのが不満なのでしょう。
 
「穴の空いたスーツを着たり、冬場に夏物のスーツを着たり」というのはかなりへんですが、要するに服装に無頓着な人なのでしょう。彼はそうして生きてきたのですから、この女性が「彼の評判や営業先の信頼性など」を心配するのはよけいなお世話というものです(問題があれば彼の上司が注意してくれます)。
 
私が思うに、この彼はなかなかいい性格をしています。
普通の男なら、女性から「脚!」とかキツく言われたら、険悪な雰囲気になりそうなものです。彼はかなり鷹揚な性格なのでしょう。
 
また、彼女の会社の人にも気楽に会っているようです。どんな状況かわかりませんが、短パンにサンダルでくるのですから、休日なのでしょう。ちゃんとあいさつもしているようです(この女性は服装のことだけ気にしているので、そのほかのことはできているはず)
彼女の会社の人に会うなんて面倒くさがる男も多いと思われます。こういう社交性は貴重です。
 
服装と行儀に多少の難はありますが、それぐらいしか難がないとも言えます。
ところが、この女性は服装と行儀ががまんできないので、なんとかしたくて相談しました。
この相談に対する回答は、価値観の違いはどうにもならない、彼を変えるのはむずかしい、気になるなら別れたほうがよい、といったものです。
で、彼女も別れる気になっています。
 
彼女は次は、行儀がよくてちゃんとした服装のできる男、つまり見栄えのする男を選ぶのでしょう。
しかし、そうしたことは幸せな結婚とはあまり関係ありません。性格のいい男を選んで結婚したほうが幸せになれます。

ですから、ここは思考のベクトルをぐるりと転回して、男のことを考えるより、自分の「男を見る目」について考えるべきです(これを「認知について認知する」という意味で「メタ認知」と言います)

私ならこの女性に対して、男にはあまり問題はない、見た目ばかり気にする自分の価値観のほうが問題だとアドバイスします。
男を替えるより自分の価値観を変えたほうが幸せになれます。
 

泉谷しげるのバカヤロー人生相談(アサヒ芸能2011623)
【相談】ずっと男子校で周りに女性がいなかったのですが、4月に就職し、女性がたくさんいる現場で働いています。困っているのは「何人くらいの女性と交際したことあるの?」とか「交際した女性はどういう人?」とか同じ質問を何度もされることです。多くても少なくてもダメな気がするし、聞いてくる女性に合わせるべきでしょうか? 答えた結果によってどんな噂が立つのか、女性のネットワークが怖くて、ヒヤヒヤしています。うまくかわす方法はありますか。(愛知・23歳・会社員)
 
 
これに対する泉谷しげるさんの回答は、神秘的な存在でいたほうが得だからよけいなことをいうな、女の質問なんかどうせヒマつぶしなんだから、適当に答えてお茶を濁しておけ、というものです。
別にこの回答に異論があるわけではありません。そもそも相談内容がどうでもいいようなことだからです。
ただ、私はこのどうでもいいような相談をする男性に興味を覚えてしまいました。つまりこれは草食系男子の典型ではないかと思えたのです。
 
もちろんこの相談者は、聞かれたらありのままを答えたらいいのです。「まだ女性とつきあったことはありません。当然童貞です」と。
いや、相談者がまだ女性とつきあったことがないとは書いてありません。しかし、相談者は嘘をつくことを前提にしています。ということは、ほんとうのことが恥ずかしくていえない。つまり一度もつきあったことがないのだろうと推測できるのです。
 
そういう相談者に対して、女性たちはなぜ「何人くらいの女性と交際したことあるの?」とか「交際した女性はどういう人?」とか何度も聞いてくるのでしょうか。もしかして相談者はもてているのでしょうか。
いや、たぶんそうではないはずです。もてているのなら、「今、彼女はいるの?」とか聞いてくるはずです。
おそらく女性たちは、相談者の女性慣れしない様子を見て、すべて理解した上で、「交際した女性はどういう人?」と聞いてくるのです。そして、答えに戸惑っている相談者を見て、おもしろがっているのです。
彼が泉谷しげるさんに相談したくなったのもわかります。
 
それにしても、職場に女性がたくさんいて、そういう会話ができるというのは、きわめて恵まれた環境です。世の中には、出会いの機会がないと嘆いている人が多いのですから。
ところが、相談者はそんな恵まれた環境に逆に困惑して、自己防衛に汲々としているわけです。これこそまさに草食系です。
草食系の人は自分では、女性とそんなにつきあいたいと思わないのだといいますが、それは多分に強がりで、実際のところは、女性と接するとひどく気疲れするので、自然と女性を敬遠するようになっているだけです。
 
さて、相談者はどうするべきかということですが、「今まで3人の女性とつきあいました」などというのはだめです。嘘だというのがバレバレだからです。したがって、ほんとうのことをいうしかありません。
「今まで女性とつきあったことはありません。えっ? そんなことを聞くんですか。もちろん童貞ですよ」
最初はバカにされるかもしれませんが、それはいっときのことです。
そもそも相談者は、女性慣れしていないのに、それをなんとか隠そうとするから、女性たちがからかってくるのです。ほんとうのことをいえば、もうからかうのはやめるはずです。
では、そのあとどうなるか。確実に好感を持たれます。
相談者もいわば鎧を脱ぎ捨てたことで、女性と接しやすくなるはずです。女性とちょっとエッチな話をしてるうちに、だんだんと女性にも慣れてきます(事務的な話だけではそうはなりません)
草食系男子といっても、なにか本質的な問題があるわけではなく、単に女性に慣れていないだけですから、これで草食系を脱出できる可能性大です。
実際におつきあいするところまでいけるかどうかは、相談者の魅力次第ですが、その可能性も大でしょう。まあ、あまり派手なことをすると職場にいづらくなるので、ほどほどにしておいたほうがいいと思いますが。
 

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