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宮内庁ホームページより

眞子さまの婚約者である小室圭氏とその母親に対する異様なバッシングを見ていると、背後になにかの陰謀があるのではないかと思えます。

小室氏親子に対するバッシングのきっかけは、母親の元婚約者と母親の間に金銭トラブルがあると週刊誌が報道したことです。
元婚約者は婚約期間中に母親に約400万円の援助を行い、自分から一方的に理由も述べずに婚約解消をしたあと、自分の懐事情が苦しくなるとお金を返してほしいと言い出しました。もちろん借用書はありません。
女に振られると、つきあっていた期間のプレゼントの品物やデート代を返せと言う男がいるそうですが、それに似ています。いや、振られた腹いせに言うのはまだわからないではありませんが、元婚約者は自分から振っておいて金を返せと言っているのです。
あきれた言い分です。
いずれにしても、当事者には複雑な感情のもつれがあるでしょうから、外部の人間が口出しするべきではありません。
それに、これはあくまで母親の問題ですから、小室圭氏の結婚とは関係ありません。


ところが、マスコミは元婚約者サイドに立って母親と小室氏を猛烈に攻撃しました。
それによって結婚に対する否定的な世論が形成され、宮内庁は結婚を2年延期すると発表しました。

こういういきさつを見ていると、宮内庁がマスコミを操作して結婚つぶしをしたのかと思えます。
なんのためかというと、「女性宮家」創設のためと想像されました。
女性皇族が結婚して皇籍離脱すると、どんどん皇族の数がへっていき、天皇制の存続があやぶまれるので、女性宮家を創設しようという動きが当時ありました。その場合、女性皇族の結婚相手は元皇族とかそうとうの家柄の男性でなければならないということで、“普通”の家柄の男性である小室氏はふさわしくないことになります。
女性皇族の「婚姻の自由」を無視したとんでもない計画です。そのためか最近は言われなくなりました。


そして、小室氏親子への攻撃が今度は秋篠宮家へと向かいました。
佳子さまが国際基督教大学卒業に際して発表した文書で、眞子さまの結婚に関して「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と当たり前のことを書いただけなのに、「個人の意思を優先するのはワガママだ」とか「秋篠宮家の教育方針が問題」などと批判されました。
さらに、悠仁さまを学習院でなく幼稚園からお茶の水女子大付属に通わせ、中学もお茶の水女子大付属に進ませたことも批判されました。このころ、悠仁さまの教室の机にナイフが置かれるという事件もありました。

そうしたところ、「週刊文春」2019年4月11日号の記事によると、安倍首相は秋篠宮さまが大嘗祭について「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べられたことに不快感を示し、その意をくんだ官邸スタッフが秋篠宮バッシング情報を週刊誌に流しているということです。

「週刊文春」の記事が正しいかどうかわかりませんが、秋篠宮家への異様なバッシングを見ていると、なにか裏があるのだろうと考えざるをえません。
私は、マスコミには意外に反天皇制主義者がいて、結婚問題を機会に皇室の権威を落としてやろうとたくらんでいるのかなどとも考えました。


今年4月、小室氏は金銭問題について説明する28枚の文書を公表しました。
するとマスコミの反応は、「長すぎる」の大合唱でした。
しかし、もし文書が4、5枚だったら、今度は「短すぎる」と言って批判したでしょう。
「ていねいに説明します」と言ってなにも説明しない政治家が多い中、実際にていねいに説明したのは立派です。
それから、「内容が一方的だ」という批判も多くありました。
しかし、事実が一方的なら内容が一方的になるのは当然です。
マスコミは内容を批判することができないので、「一方的だ」ということしか言えなかったのです。

もともと借金ではないので、マスコミが反論できないのは当然です。
小室氏が結婚したあと、母親はマスコミを相手に名誉棄損の裁判をすれば、多額の賠償金が取れるのではないでしょうか。


それから、小室氏が髪型をポニーテールにしていることもマスコミに批判されました。
人がどんな髪型をしようと自由です。批判するマスコミがバカをさらしただけです(ブラック校則の弊害がこんな形で出ます)。

とにかく、この結婚問題に関してはマスコミがあまりにもバカで、しかもそれがまかり通っているので、あきれるしかありません。



宮内庁は10月1日に、眞子さまと小室氏が10月26日に正式に結婚されると発表し、同時に眞子さまが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の状態にあることも公表しました。会見に同席した医師は「自分自身と家族、結婚相手と家族に対する、誹謗中傷と感じられる出来事が長期的に反復され、逃れることができないという体験をされた」と説明しました。

これでさすがに小室氏親子や秋篠宮家に対するバッシングはやむだろうと思ったら、ぜんぜんそんなことはなく、むしろ激しさを増したのではないかと思えるぐらいです。

ここまで小室氏親子や秋篠宮家をバッシングする人が多いとなると、これは陰謀論では片づけられません。
そこで考え直してみました。


この結婚に反対する人が多いのは、皇室は日本最高の家柄なのに対して、小室家はごく普通の家柄で、「究極の格差婚」だからです。
したがって、皇室を高く評価する人ほど、小室家が下に見えて、結婚に強く反対したと思われます。
しかし、「家柄が違う」と言って結婚に反対するわけにいかないので、むりやり借金問題を捏造して、反対の理由にしたのです。

一方を持ち上げれば、もう一方が相対的に下がるのは、当然の理屈です。
ですから、天皇制は差別につながると主張する人もいます。

そのことはわかっていましたが、もうひとつの問題について認識が足りませんでした。
もうひとつの問題というのは、持ち上げられた皇室も差別されるということです。


帝国憲法では、天皇は「神聖」でした。
ですから、天皇や皇族は人間的な感情を持っていなくて当然です。
戦後になっても古い感覚の人は、皇族は神に近い人なので、人間的な感情を持っていると思っていないようです。
ですから、眞子さまが複雑性PTSDになったと発表されても、信じられません。「複雑性PTSDは嘘だ」と言っている人もいます。
小室氏がマスコミからバッシングされれば眞子さまも心を痛めるということも理解できません。
ですから、平気で小室氏親子や秋篠宮家をバッシングできるのです。

雅子さまも2004年に適応障害であると公表されましたが、世の中は正面から受け止めませんでした。逆に「スキーをしたりディズニーランドに行ったりできるのに、なぜ公務はできないのか」という批判が起きました。
雅子さま(現皇后陛下)の適応障害は放置されたままです

「皇族も普通の人間である」ということが認識されていないのです。
これもまた差別です。
「下への差別」でなく、「上への差別」です。

そうすると、小室氏親子へのバッシングは「下への差別」で、秋篠宮家へのバッシングは「上への差別」だとなって、わかりやすくなります。

この結婚を巡る騒動の根底にはやはり天皇制の問題があります。