
自転車に乗った女性が前を歩いていた歩行者にベルを鳴らしたところ、歩行者の男性が激怒し、女性と言い争いになりました。
女性がその様子を動画に撮ってツイッターにアップすると、どちらが悪いかと大論争になりました。
出来事のいきさつを「SNSで論争 中高年男性がブチ切れ!自転車ベル問題 精神科医がトラブル回避策指南」という記事から引用します。
SNSで拡散されている動画の内容はこうだ。女性が自転車で2歳の子供を病院に連れていく路上で、注意喚起のため歩行者の中高年とみられる男性にベルを鳴らした。すると、男性は自転車を止めさせ、「通りますって言えばいいじゃん。声出して! 違うんか、おいー」と怒鳴り、自転車のカゴにつかみかかり、子供が号泣してしまったのだ。女性は「通りますよってことで(ベルを1度)鳴らしただけじゃないですか」と言い、男性はさらに激怒。女性は「(子供が)泣いちゃったじゃないですか」と言い返し、男性は「警察呼べよ」と大声で叫ぶなど修羅場となっていた。この動画にツイッターユーザーは「ベルを鳴らすのはよくない」「男性の顔をさらすのはよくない」「子供を守るなら、受け流して去った方がいい」などの意見もある。
ツイッターの動画は削除されていますが、YouTubeにアップされたものはあります。
男性は自転車のカゴをつかんで動けないようにして、女性をどなりつけています。
それに対して女性は「恫喝ですか。脅しですよね」「どうしてくれるんですか。(子どもが)泣いちゃったじゃないですか」と激しく言い返しています。
まずひとついえるのは、歩行者に対してベルを鳴らしてはいけないということです。道路交通法第54条の「警音器の使用」にも、そのような鳴らし方は認められていません。
自転車と歩行者では歩行者優先ですから、歩行者が自転車の通行の妨げになっても、自転車は歩行者のあとをついていき、機会を見て追い越すしかありません。
「すみません」と歩行者に声をかけて追い越せばいいという意見もありますが、これも歩行者優先に反するので、好ましくありません。
ということで、ベルを鳴らした女性が悪いということがいえます。
しかし、鳴らされた男性の態度もよくありません。自転車のカゴをつかんで動けないようにして怒鳴るのは、かなり悪質です。普通の女性なら恐怖で身がすくむでしょう。
そういうことから、「どちらも悪い」ということもいえますが、双方の悪さはレベルが違います。
ベルを鳴らしたことが原因だから「女性のほうが悪い」という意見もありますが、歩行者にベルを鳴らしたのは交通ルールや交通マナーを知らないからです。そこに悪意はありません(30年ぐらい前は自転車がベルを鳴らしながら歩行者を押しのけて走るのは普通の光景でした)。
一方、男性が怒鳴るのは、女性を傷つけてやろうという悪意があります。
男性は女性の交通ルール違反をとがめるという「正義」を名目にしているので、これはモラハラということになります。
もしこの男性が会社の上司で、その立場を利用していればパワハラということになります。
こういうモラハラ男、パワハラ男が自分の家庭や会社にいればどうかと考えてみればわかります。
モラハラ、パワハラというのは、強者と弱者の関係で成立します。
弱者は抵抗できません。
しかし、この女性は腕力では勝てないので、モラハラの証拠を撮って、SNSに上げるという手段に出ました。
弱者の対抗手段としては、これしかないというやり方です。
会社でパワハラにあったときも、弱者はその場では反撃できませんから、会話を録音するなどして証拠を残しておくことがたいせつです。
モラハラ、パワハラを退治するには、客観的な証拠を公にさらすというやり方いちばんです。
男性の顔をさらしたのはよくないという声がありますが、男性は正義の主張をしているつもりですから、顔をさらされても文句はないはずです。
ところが、モラハラの客観的な証拠があるにも関わらず、女性のほうに非難が集中しました。
これは日本ならではの現象というしかありません。
世界経済フォーラムが発表した2023年版のジェンダーギャップ指数において、日本は146カ国中125位でした。
ジェンダーギャップ後進国の日本では、男性が女性にモラハラをするというのは日常ですが、「女性が男性に反撃する」というのはめったにないことです。
このような反撃が次々に起こると男性優位が崩れますから、男性は集中的にこの女性を攻撃して反撃の芽をつんだわけです。
その結果、女性はツイッターのアカウントを消して“逃亡”しました。
もしこの女性が弱くて、怒鳴られて泣き出していたら、女性に同情が集まり、男性に非難が集中するという展開がありえたでしょう。
しかし、それでは世の中は変わりません。
男性と対等にやり合う女性が世の中を変えるのです。
交通ルールを知らなくてベルを鳴らしたことと、自転車を動けなくして女性を大声でどなり続けるモラハラ行為と、どちらが悪いかは明白です。
中には女性に対して「子どもに危害が及ぶかもしれないから、こういう場合は早く謝って逃げたほうがいい」と助言する人もいますが、これは女性に痴漢対策を助言するのと同じです。
こうした助言では痴漢もモラハラ男も野放しです。
モラハラ男とは戦わねばなりません。
女性がSNSにモラハラの証拠動画を上げたのに、女性が負けてモラハラ男が勝ったのでは「石が流れて木の葉が沈む」と同じです。
これが前例になってはいけません。
モラハラ、パワハラを退治するために、証拠の動画や音声をSNSに上げるというやり方がどんどん行われるべきです。
男性は女性の交通ルール違反をとがめるという「正義」を名目にしているので、これはモラハラということになります。
もしこの男性が会社の上司で、その立場を利用していればパワハラということになります。
こういうモラハラ男、パワハラ男が自分の家庭や会社にいればどうかと考えてみればわかります。
モラハラ、パワハラというのは、強者と弱者の関係で成立します。
弱者は抵抗できません。
しかし、この女性は腕力では勝てないので、モラハラの証拠を撮って、SNSに上げるという手段に出ました。
弱者の対抗手段としては、これしかないというやり方です。
会社でパワハラにあったときも、弱者はその場では反撃できませんから、会話を録音するなどして証拠を残しておくことがたいせつです。
モラハラ、パワハラを退治するには、客観的な証拠を公にさらすというやり方いちばんです。
男性の顔をさらしたのはよくないという声がありますが、男性は正義の主張をしているつもりですから、顔をさらされても文句はないはずです。
ところが、モラハラの客観的な証拠があるにも関わらず、女性のほうに非難が集中しました。
これは日本ならではの現象というしかありません。
世界経済フォーラムが発表した2023年版のジェンダーギャップ指数において、日本は146カ国中125位でした。
ジェンダーギャップ後進国の日本では、男性が女性にモラハラをするというのは日常ですが、「女性が男性に反撃する」というのはめったにないことです。
このような反撃が次々に起こると男性優位が崩れますから、男性は集中的にこの女性を攻撃して反撃の芽をつんだわけです。
その結果、女性はツイッターのアカウントを消して“逃亡”しました。
もしこの女性が弱くて、怒鳴られて泣き出していたら、女性に同情が集まり、男性に非難が集中するという展開がありえたでしょう。
しかし、それでは世の中は変わりません。
男性と対等にやり合う女性が世の中を変えるのです。
交通ルールを知らなくてベルを鳴らしたことと、自転車を動けなくして女性を大声でどなり続けるモラハラ行為と、どちらが悪いかは明白です。
中には女性に対して「子どもに危害が及ぶかもしれないから、こういう場合は早く謝って逃げたほうがいい」と助言する人もいますが、これは女性に痴漢対策を助言するのと同じです。
こうした助言では痴漢もモラハラ男も野放しです。
モラハラ男とは戦わねばなりません。
女性がSNSにモラハラの証拠動画を上げたのに、女性が負けてモラハラ男が勝ったのでは「石が流れて木の葉が沈む」と同じです。
これが前例になってはいけません。
モラハラ、パワハラを退治するために、証拠の動画や音声をSNSに上げるというやり方がどんどん行われるべきです。