
参政党が外国人差別をあおり立てたので、オールドメディアは選挙期間中も参政党を批判しました。
それに対して参政党の神谷宗幣代表は「たたかれた分だけそれが逆に応援につながっているところがある」と言いました。実際、大いに票を伸ばしました。
差別主義者に「差別をやめろ」と言っても効果はありません。「これは差別ではない」という理屈を用意しているからです。
差別はヘイトつまり憎悪の感情によるものなので、論理ではなかなか説得できません。
差別主義者に圧力を加えると、ゴム風船を押したように反発します。差別感情の“ガス抜き”をしなければなりません。
では、どうすればいいかというと、イソップ物語の「北風と太陽」の太陽でいくのです。
差別主義者に寛容に接することで差別の感情をやわらげるのです。
憎悪は連鎖し、寛容も連鎖します。これが人間の自然です。
「差別をやめろ」と言うのもその連鎖の中です。
しかし、それでは世の中は進歩しません。むしろどんどん悪くなっていきます。
世の中をよくするには、あえて自然に反することをしなければならないのです。
しかし、これは容易なことではありません。その差別主義者を人間として知っていれば寛容な気持ちにもなれますが、差別的な言葉を吐いている場面しか知らないのでは、そうはいきません。
憎悪に寛容で報いるのがいいとわかっていても、できないものです。
では、どうすればいいかというと、なにもしないのがいいのです。
差別というのは、事実に基づかない偏った認識ですから、事実によって自然と訂正されていきます。
もちろん正しい事実を伝える努力は必要です。
今回の外国人差別については、「外国人が過度に優遇されている」と「外国人犯罪が増えて治安が悪化している」という間違った情報がSNSに流れたことが原因でした。
それは今回の選挙の中でオールドメディアによってかなり訂正されましたから、今後は消えていくはずです。
2002年の日韓ワールドカップをきっかけにして「嫌韓」の声が異様に盛り上がったことがありました。
日本は朝鮮を植民地にしていましたから、戦後も朝鮮人・韓国人に対する差別感情は水面下に根強くありました。インターネットが普及すると、2ちゃんねるのような匿名掲示板に差別感情が噴出したのです。
しかし、表面化したのはかえってよかったと思われます。差別の不合理なことが明らかになったからです。たとえば在日の人は日本人にない“在日特権”を持っているとか、在日は電通や自民党や官僚を陰で支配しているといったことが語られました。
日本人は在日の人にやましい感情があるので、もしかすると“在日特権”みたいなものはあるかもしれないと思われましたが、結局はことごとくがデマでした。
在日が陰で日本を支配しているなんていうことはあるわけがありません。在日の人数は当時約60万人で(今は約28万人)、就職差別を受けていましたから、どうして日本を支配できるのでしょうか(この説は今のディープステートに似ています)。
差別感情は不合理なもので、差別主義者はそれを正当化するために“不合理な事実”を捏造するわけです。
ですから、「それは事実ではない」と指摘すれば、やがてそのもとにあった差別感情も消えていくはずです。
「嫌韓」のムーブメントは数万人規模の反フジテレビデモを行うほどに盛り上がりましたが(フジテレビは韓流ドラマやK-POPを偏重しすぎだという理由)、今ではほとんど消滅しています。
韓流ドラマやK-POPや韓国グルメなどが日本で人気となったことが主な理由でしょう。
それに、韓国人は日本人と見た目も変わらず、両国の文化もきわめて似ていますから、差別感情を維持するほうが困難です。
最近の日本の外国人排斥運動は明らかに欧米の移民排斥運動を真似たものです。
欧米の移民排斥運動は人種差別が根底にあります。この人種差別は白人が有色人種を差別するもので、見た目が違いますし、歴史もあるので、克服するのは困難です。
しかし、日本の場合、外国人を差別する歴史はそれほどありません。
それに、欧米の多くの国と日本では外国人の数や比率が違います。
「不法滞在の外国人は追い出せ」ということがいわれますが、出入国在留管理庁のホームページによると、2025年1月1日現在の不法残留者数は7万4,863人(前年比5.4%減)です。
在留外国人の総数は約332万人(2024年末時点の推定値)ですから、不法滞在者の割合は約2.25%です。
不法滞在者を全部追い出したところで外国人は約2.25%へるだけです。
「マナーの悪い外国人は追い出せ」ということもいわれます。
日本のマナーを知らない外国人は日本人よりマナーが悪いということはあるでしょうが、長期滞在者は日本人と変わりません。外国人旅行者のマナーを問題にするなら、外国人旅行者を閉め出すよりありません。
それに、「マナーの悪い外国人」を追い出すなら、「マナーの悪い日本人」は追い出さなくていいのかということにもなります。
人間は「差別をやめろ」と攻撃的に言われると、反発するものです。
冷静になって事実と向き合えば、日本人の外国人差別は根が浅いので、外国人排斥の動きも意外と早く沈静化すると思われます。







